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2024/03/24(日)の日記「アンパンマンミュージアム(ほんとに好きなの?)」
息子はアンパンマンミュージアムが大好きらしい。
なのに、ここ3年ほど行くことができていない。
コロナ期間があったのと、娘が生まれてしばらく長距離旅行を避けていたためだ。
息子は4月で小学2年生になる。
娘が2歳半、2人ともに楽しめるギリギリの年かもしれない。
そうだ、春休みはアンパンマンミュージアムに行こう。
日曜日に出発してアンパンマンミュージアムへ、月曜日は仕事をお休みして、城好き息子のためにお城に行こう、そんな話になった。
息子はアンパンマンミュージアムが大好きらしい。
話が出るたびに、また行きたいと言っていた。
だから、好きなのだ、と思っていた。
ただ、ふと疑問を感じる。
これまでの息子を思い返すと、そんなにアンパンマンを好きな様子はなかったからだ。
息子が アンパンマンのアニメを見るようになったのは、1年生になってから。
祖父の家で2歳の娘が見るようになったのだ。
幼児期、息子にアンパンマンのアニメを見せても全く興味を示さなかったし、アンパンマンのぬいぐるみを欲しがったりすることもなかった。
アンパンマンのおもちゃ自体はたくさん持っていた。
でも、アンパンマンじゃなくても良かっただろうと思う。
タッチするとしゃべる、アンパンマンの大きな人形はよく叩いていたが。
しゃべるドラえもんでも叩いていたと思われる。
4歳で行ったアンパンマンミュージアムでも、何かアンパンマンのお土産を買ってあげようとしたらキッパリ断られた。
買ったのはドキンちゃんの風船だった。
UFOの形で、確かに魅力的だった。
たぶん、キャラクターより形や色で選んでいた。
こんな感じの4歳の頃の息子は、はたして本当にアンパンマンミュージアムを楽しんでいたのだろうか。
父より大きな着ぐるみのアンパンマンには、無表情に体を固くして頑として近寄らなかった。
アンパンマンショーも、むしろ嫌なのかと感じる程に、カチコチになっていた。
今思えば、ショーは何が起こるか予想がつかない。
音も大きく人も多い。
そういったことが苦手な息子にとっては、緊張するものだったのかもしれない。
それでも。
ミュージアム内を笑顔で駆け回る息子の姿は、今でもありありと思い出せるくらい、印象的だった。
夕方近くは人もまばらで空いていたから、人混みが苦手な多動息子も安心しきっていた。
目を離せばすぐに、どこにもいなくなってしまう。
いなくなったと思ったら後ろからぴょんと飛び出してくる。
縦横無尽に館内を飛び回っていた。
そうだ。
SLマン広場を笑顔で走る息子は、真実楽しんでいた。
靴を脱いで、汗を光らせ、何度も何度も斜めの床を駆け上る。
遊ぶことに真剣で一生懸命だった。
当時の写真に映る彼が、ほぼブレブレだったのは。
アンパンマンミュージアムを全身で楽しんでいたからなのだ。
(
…いや、私のカメラ技術の問題がおおいにある点は認めよう。
確かに、まだカメラの勉強をしていなかったから、オート設定に任せきりだった。
ただ、かなりすばしっこくて、難しい被写体だったことは主張しておきたい。
)
そうなると、また不思議が出てくる。
初めての場所やあまり知らない場所が苦手な息子が、何故こんなに楽しめたのか。
おそらく、アンパンマンミュージアムは、刷り込まれたお馴染みの世界だから。
世界観を知っているから、安心出来る遊び場になったのだ。
一方、娘はというと、1歳頃からすでにアンパンマンが大好きだった。
兄の代からの、しゃべるアンパンマンが1歳の頃に壊れて、全く喋らなくなった時は、この世の終わりとばかり絶望に泣いていた。
あまりに面白…いや、可愛らしくて保育園の連絡帳に描いたほどだった。
(
電池を替えても彼はついぞしゃべることはなかった。
叩かれすぎたのだろうな。
息子に。
)
2歳になると、アンパンマンのアニメも食いついて真剣に見るようになった。
アンパンマンのぬいぐるみやおもちゃも欲しがった。
スーパーに行けばあちこちに出没するアンパンマンに、歓喜し、そして別れを絶望した。
「アンパンマーン!アンパンマーン!!あーーー!!!」
母は恥ずかしくて困った。
しかも至る所にあるので、その度に叫ばれた。
そこで、そんなに好きならと。
半年ほど前、2歳の娘のために「アンパンマンたいそう」のCDを車で流してみた。
娘が喜ぶかなと思ったのだ。
娘はもちろん、喜んだ。
しかし、なぜか1年生の息子の方がハマった。
息子は毎日「アンパンマンたいそう」のリピート再生を指示。
ほどなく歌を覚えて歌うようになった。
まだ幼い可愛らしい声で歌うのだ。
なんて可愛いんだ!!
それから半年間リピート再生が続いた。
もうおなかいっぱいだ。
そうか、息子のアンパンマンのタイミングは、今なのか。
もう2年生になるのに。
4年ほど前、息子が3~4歳のころ。
一般的にハマりそうな時期に買っていたアンパンマンのCD。
今、2歳半の娘と、2年生になる直前の息子の心に、同時に熱く響いている。
不思議なものだ。
そういえば、この頃から娘は、「あんぱんまんは2歳だ」と唐突に主張しだした。
しばらくは、大好きなアンパンマンが、自分と同じ歳だと思いたいのかと考えていたのだが。
よくよく娘が歌うのを聴いてみる。
CD「アンパンマンはきみーさー♪」
娘「アンパンマンはき2さーい♪」
聞き間違えて、「2歳」だと思って歌っていた。
あとがき
アンパンマンミュージアムに行った日の日記なのに、まだ出発せず終了。
マジか。
すみません。
次回に続きます。
→4/27追記
時間が経ってワクワクが無くなっちゃったので、ここでやめます、ごめーん。