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家族中で一番広い部屋に住んでいるのは?

私が住んでいるところから1キロ以内にJRの駅が3駅ある。最寄駅へは歩いて5分以内で行けます。これは我が家が特別ではなくて現在の路線図を見れば東京23区には網の目のようにJR、私鉄、地下鉄の線路が張り巡らされていて、1キロ以上空いている場所というのはほとんどないのではないかと思うのです。

ほとんどの人が歩いて15分以内で最寄の駅まで行けるということになるのではないでしょうか。駅がたとえ遠かったとしても都バスがあリます。都バスのバス停を入れれば、きっと公共交通機関までの距離はおそらく全員1キロ以内になるでしょう。

さらに東京は地価が高い! 23区となればなおさらです。
そしてさらに、東京の道は混む!

そんな23区でマンションに住んでいて自家用車を持っていたら駐車場代が大変です。ちなみにうちのマンションの駐車場はだいぶ前に5万円でした。近所の砂利駐でも4万ちょっと。地方にいけば1DKが借りられる金額ではないでしょうか。

もしあなたが一戸建てに住んでいて車を1台持っていたら、その車のためにこの地価の高い東京で4坪(8畳)くらいのスペースを割いていることになるのです。
もしかすると家族の誰よりも広いマイルームを持っているのは車なのかもしれません。

歩いて15分もかからずに電車に乗れるのに、車本当に要りますか?

都内(もしくは駅が近いところ)に住んでいる人で自家用車が必要な人について考えてみました。

1.車が大好きな人。自分でチューニングしたりするほど好きで日曜日になると車をいじるのが趣味な人
2.大工さん、植木屋さんのように毎日仕事でたくさんの道具を持ち運ぶ仕事の人
3.脚が悪い、体が弱いなど身体的な理由で歩くことが困難な人
4.自営業のタクシードライバー

これ以外の人で駅の近くに住んでいる人にとって車はスペース的にもファイナンス的にも大きなお荷物なのではないでしょうか。
例えば子供が多い家族で週末の度にどこかへ旅行に行くとする。それならレンタカーやカーシェアリングという手がある。その方がずっと経済的です。
ふた昔くらい前なら独身男性は車があった方が女の子にモテたかもしれないけど、今時の若者はそんな話きっと笑うんだろうし。

実際に私は会社をやめて独立をした時、カタログや重たいサンプルを運ぶこともあるし、自分は駅に近くても駅から遠い現場のこともあるからと、ペーパードライバー講習を受けて40歳で自家用車を持ったことがありました。
仕事で使うのもあったけど、何より車というものが好きだったので、自分で車を運転することに憧れていたのも正直なところでした。
でもわずか1年で車を手放してしまったのです。
理由はなれない運転は思ったより疲れること。事故を起こすのではという恐怖が常にありました。
そしてもっと大きな理由が経済的な面でした。車を維持するよりも必要な時にタクシーを使ったり、重たい荷物は宅急便で先に送るなど工夫することでそちらの方がはるかに安上がりだと計算して気づいたのです。
車で出かけなければ、仕事の帰りに飲みに行ったりするのも自由です。

駅から15分とは言わない、10分以内に住んでいて自家用車を持っている人。
本当に車必要ですか?一度ゆっくり考えてみませんか?

そしてもし、車を手放したとしたらその場所には有効に使えるスペースが生まれます。駐車場は1台分で2.5m×5mは最低でもあるはずです。

車を売ったお金、それからこれから車のために一生の間に使うはずだったお金を合わせれば、新しく空いたスペースを癒しのガーデン空間に変えることもできるのです。

例えば上の写真のおたくは2台あった駐車スペースのうち一台分をなんとプールにされました。日本の家庭で採用される一般的なプールのサイズは2.5m×5mくらい。ちょうど駐車スペースと同じくらいの広さです。このシステムは浄化槽が洗濯機ほどの大きさで場所をとりません。
「うちは狭いからプールなんて」と思っている方が本当に多いのですが、ちょっと発想を変えて思い切って「場所取り虫」の車を手放すという選択をすれば、このようなリラックスできるホテルの庭のような空間も夢ではないのです。プールはかなり思い切った例ですが、このほかにも「駐車場だった場所」をリニューアルして豊かに過ごすアイディアをこれから不定期に紹介していこうと思っています。


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