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アルバイトと台風

アルバイトがあると、思考が鈍る。

アルバイトをしているときは、脳みそを殺しているのかもしれない。いや、正確に言うとアルバイトをしていると脳のリソースの全部をアルバイト関連のなにかに費やしているから他のことを考えている余裕がない、のだろう。
アルバイトが終わると家に帰ってきて、ご飯を食べて、インターネットの海を彷徨ってようやくいつもの調子に戻って来るのだ。アルバイトモードから通常モードへの移行に時間がかかってしまうから、やるべきタスクをしようとすると26時を過ぎていたりするんだと思った。

そもそも、そうなる前に早く起きてバイトに行く前にやるべきことをしなさいよ、と思う。いやはや全くそのとおりなんだ。私だってそうしたい。でも負の連鎖に入ってしまった私は未だに明け方3時に寝てお昼に起きるという堕落した生活を続けている。

台風のせいで雨風ともに激しい。雨が激しいのはまだ許せるが、風が強いのは怖い。そもそも家が揺れるという経験をあまりしてこなかった。
実家は東北の北の方で、台風とか地震とは無縁の生活を送っていた。台風は地元に到着する前に温帯低気圧になっていたし、東日本大震災が初めての地震体験だった。
関東にでてきた今、台風で家は揺れるしそこそこの頻度で地震は起きる。未体験の揺れに心がざわつく。窓が震える音が心もとない。吹き抜ける風の音が寂しさを助長させる。こちらに来て何年か経とうとしているが未だに慣れない。

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秋瀬憂
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