パリのベトナム料理店
パリにはメトロポリタンらしく各国の料理がある。日本料理と自称するお店も数えきれないがいわゆる似非とかそういうのもご愛嬌ではないか。楽しく行きましょう。
特にパリで私がお勧めしたい各国料理は、ベトナムとモロッコとレバノン。
まあ他のアジア、アフリカ料理やカリブ系、中東など、その国出身のご主人が自ら腕を振るうレストランもたくさんあって良い店をあげればキリがないのですが、上にあげた3つは価格もお手頃で野菜が多いという特徴が良い。
Mai Lam Saigon
私がパリにいた十数年に何度も通った大好きなお店を紹介します。
マイラムサイゴン
13区、トルビヤック通り130番地。
最寄駅はTolbiac。
他にもベトナムの大使館職員が行きつけの店とか、あったんですけどね、時とともに経営者が変わったり味が変わったりでね。
結局この店だけが、私の中でベトナミーズの生き残りとして通い続けた感じ。きっと他にも色々新しいお店があると思いますが、そんな個人的な思いで選んだお店なのでご了承ください。
店構えはシンプルで、どっちかというと正直ちょっとダサめです。
無表情なおじさんと、たまに妹さんが店を仕切っています。
無表情に怯まないでください。意地悪ではないんです。
このおじさんと笑顔で挨拶できるようになればあなたも常連の仲間入り。
上の写真のバインセオはベトナム風クレープと呼ばれたりしますが、シャクシャクした皮の歯触りが香ばしくて楽しく、内側に包まれたたっぷりのもやしや玉ねぎ、えびなどを添えられたハーブ、きゅうり、お馴染み甘酢にんじんと一緒に食べると香り豊かで、おそらく油たっぷりで揚げ焼きされただろう皮もさっぱり。
たれは、ネム(春巻き)と同じ甘酸っぱいニョクマムソース、これが食欲をそそるんですよねー😀
シェアしてもいいし、一人で一皿ならお食事としても十分です。
絶対食べてほしいのがミコー
白状すると、私はこの店であれこれ別の料理を食べたことがないんです。
10年ほど通いながら、注文するものがいつも固定。
上で紹介したバインセオか、下のミコー。混ぜ麺です。
混ぜ麺に海老のスープがついてくる。豪華でしょ
以前は、海老のスープではなくて具なしスープだった。その代わりエビが麺の中に入ってたのよね。あ、スープ美味しいよ。
ミコーは蒸した麺の上にフライドオニオン、揚げせん、サラダがたっぷり。
ハムなんかも入ってるよ。
そこには醤油ベースのタレがあるのでそれらを全部ワッシャワッシャと混ぜて食べます。お好みで、一緒にもらえる黒酢をかけて。
私はたっぷりかける!
あと、Piment rouge (ピモンルージュ、生の赤唐辛子の刻んだもの)もぜひ。唐辛子の辛さと(辛いけど、個人的には許せる辛さです)爽やかな香りがいいんです。自動的に出てこなければ、頼めばもらえます。
値段もちょいちょい上がってるので、今頃は10ユーロ超えてるかもだけど、以前は8ユーロ以下だったんですよねえ
でも、値上げされたってパリに行ったら必ず食べに行きたいです。
デザートは三色
Trois couleurs というデザートは割とパリのベトナム料理店ならどこにでもあるのですが、私はここのお店のが一番美味しいと思う。
(他所にはアズキのところもあるよ)
何が入ってるの・・・・と思うでしょうが
実はどれも自然な色と味で美味しいんですよおおおお
私はそこの黄色い大豆みたいなやつと、赤い澱粉系のやつが好き。
赤いやつ(名前何?誰か教えてほしい)は表面がプルプルゼリーぽいものに包まれていて、中にはシャクシャクしたレンコンの実のような歯触り。
根菜系だと思いますがねー
緑のは、確か豆系の植物の葉っぱで、煮るとこの色とゼリー成分が抽出されて寒天ぽいものになるのだと思います(名前ー!?
いい加減すぎる!
すみません・・・
疑問を持たない純粋な心で食べることに夢中だったのです。
時間があれば調べようかな、と思いつつ10年以上経ってしまった。
パリに行く方、アジアっぽいものが食べたくなったらぜひ。