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風船と怪獣 ~子育て心理学と出会い~

私には今、中学生と息子と小学生の双子の3人の子どもがいます。

子どもが生まれたとき、
きっと子育てって楽しいものだろうな
私は子育てを楽しめると思っていました。

現実は・・・
幸せを感じる時間、たくさんありました。
赤ちゃんのにおいと柔らかい感触
かわいい笑顔、
少しずつ色々な動きができるようになる喜び
穏やかな寝顔。

でも、
その反面、
大変なこともものすごくたくさんありました。

睡眠不足、
自分の時間がなくなる、
ごはん・お昼寝・お風呂・寝かしつけ・登園の時間と
子どもに合わせたスケジュールで動かなければならない
少しずつ自分を変えて、それに慣れていったように思います。

成長するにつれ、動ける範囲も広がっていく、
まわりのものに興味がわき
色々なことをしてくれる子ども達。


仕事に復帰すると、
子どもと離れて、
ママじゃない私としての時間ができました。
それは少し嬉しかったです。

双子も生まれ、再び赤ちゃんの可愛さを感じながらも、今まで以上に何十倍も忙しいと感じる毎日が始まりました。

そして、上の子が年中くらいの頃から上の子どもにイライラすることが増え始めました。

実家が遠く、何かの時に頼れる親がいない
フル勤務の仕事をしながら
双子もいる3人の子育て
そもそも無理なことなのか。

怒ってばかりのこんな自分じゃいけない、
もっと笑っているママになりたい
でもうまくできない。


そんな子育ての悩みが出てきて、
それはどんどん風船のように膨らんでいきました。

仕事子育てにいっぱいいっぱい。
パートなら子育てもなんとかいけるかな。
少し明るい気持ちで仕事をフル勤務を退職しました。

家にいる時間が少しでき、前よりはるかに余裕があるはずです。
なのに
なぜかまだまだ風船は大きくなる。

たくさん出版されている子育ての本の中から選び読んでみたりもしました。
何か変わるかもしれない。と希望をもって。


「~(男)(女)(やんちゃな)の子の育て方」など、
本の中には「こういうことをしよう」
というものに食いつき、やってみようとやるが
上手くいったものが見つからなかった。あっても長続きしない。

例えば、「褒めましょう」
褒めることする子なら褒めますよ!!
褒めることをしない子はどうしたらいいのか。
私自身が褒められた記憶が全くない。
されたことのないこと、うまくできているのか。

私の読解力がないのか。
他のママさんたちはこれを読んで悩みが解決するのかな。
私の悩みは全く変わらず、悩みの風船は膨らみ続けます。
子どももなぜか大きな暴れる怪獣になっていく、
悩みの風船と同じく大きな怪獣にどんどん進化している
そんな風に感じていました。

とにかく この怪獣をどうにかしなければ。

そんな悩みの中、保育園で先生から。
「○○くんの様子が前とは少し違います。
お友達を叩いたり、物を壊したりする
そういう事をするわけではないですけど・・・。」
「ママとゆっくりと二人の時間を作ってみたらどうですか」

私のせいだ。
私の育て方のせいだ。自分を責めた。
でもどうしたらいいか全くわからなかった。
子育てってこういうものなの?!

みんなある程度は悩みながら子育てしているのも分かる。
でも、なぜか
自分だけがダメ。
周りのママさん達は私なんかよりも上手に子育てしているはず。

そう思えてきて、情けなくて、涙が出てきました。

フル勤務を辞めてから、パート勤務が始まるまで、
私自身が不安でたまりませんでした。
仕事のない私は、存在価値あるのか?
そんな不安をきっと子どもに当たっていたのでしょう。

仕事を辞めたことでお迎えの時間が早くなり、
子どもと一緒にいる時間が増えました。

そんな余裕を感じて息子は甘えてきていたのかもしれない。
子どもはよく見ているな、

今はそう思えます。


それから、3年くらいたち
変わらず、怪獣くんにイライラして苦しんでいました。
その頃も図書館に行けば、育児コーナーの本をパラパラと見ていました。

【「言うことを聞かなくなってきた子」の育て方            思春期に入る前に知っておきたいこと】

という本に出会いました。

あれ?
今までの本とは違う。
なぜか
今の子育ての悩みを解決できそうと
初めて思えました。
目の前がパッと明るくなり
ほっとした瞬間でした。

これが、私と子育て心理学との出会いです。


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