2020年5月29日(金)
最近見送るという言葉をよく聞く気がするが、今回はポジティブな見送りなのだろうか。9月入学について検討していた自民党のワーキングチームは、来秋からの実施を見送る提言を行うことが明らかになった。
だいたいデメリットが多すぎたのだろう。就職慣行や会計年度との整合性が取れなくなってしまうことや、新0年生を設けるといった教育期間への対応など、さまざまな問題が見えてくることになった。
一方でこれは良いのではないか、と思ったのが大学のみ「ギャップターム」を導入するということだ。これは高校卒業(3月末)から大学入学(9月)までの期間を指していて、すなわち大学の入学時期だけ変更するという案だ。
そもそも9月入学の動機は、留学生の受け入れなど教育の国際化を進めたいからだった。「ギャップターム」の導入は少ないデメリットでそれを実現できると考えられる。
懸念点はその期間(5か月)の間、大学合格した人たちが無駄な時間を過ごすことになるということだ。しかし、本当に無駄な時間になるだろうか。
今まで受験勉強しかしてこなかった人が、アルバイトをしたり、海外に留学したり、ボランティア活動に参加するなどして、上手く時間を活用することはできるのではないか。
大学生は時間を上手く使うことができるか、という点がとても重要だと思っている。今までと違い、個人の時間の使い方が任されるからこそ、何を自分はやりたいのかと考えることも出来るはずだ。
こういった活動のサポートを入学予定の大学がサポートしていけると、実現性も低くないのではないか、と妄想していた。