2020年4月21日(火)
大学には一般教養(いわゆる般教)と呼ぶ基礎的かつ普遍的な教養の授業と、自分の専攻分野について学ぶ専門科目という授業がある。各授業にもよるが、般教は学部1回から2回までに終わることが多く、そのあとから専門科目が少しづつ増えていくという感じだ。
私は理系の学部を卒業したが、恥ずかしながらそこで学んだことは全然記憶になく、大学院生になって「こんなこと習ったかなあ」と思い出しながら研究するハメになっている。学部時代の授業の、特に専門科目は分かりやすいなんて一度も思ったことがない。理解できていない内容にさらに理解できない内容が積み重なってくるから、すぐに崩れてしまう積み木のようで、結局何も残らなかった。
今日は「統計モデリング」のweb授業があった。この授業はいかにも専門科目に聞こえるが、履修資格は厳しくなく、文系の学生も多く参加している般教のような授業である。だから、授業の内容も平易で具体例が豊富なのだが、専門の授業も、実はこれぐらいでいいのではないかと思う。
(平易で具体な例。学部時代にこんなのが欲しかった。)
将来、アカデミアでさらに詳しく学ぶ場合は、理論でしっかりと理解することが重要だと思う。しかし、今や博士課程まで在学する学生が減ってきている中、どこまでそれを重要視する必要があるだろうか。「統計モデリング」に限った話ではなく、理論より応用や実用に目を向けた説明をしてもらえるほうが理解が進むし、関心も持ちやすい。
今日の授業では、途中で設問時間を設けて解答するものがあったのだが、そこでも「youtuberの再生回数を上げるために必要な3変量データはなんだろうか」といったイメージしやすい内容だった。
教員方にとってはあまり関心のもてないことかもしれないが、私は今日の授業を受けて、大学の授業アンケートでしっかり先生にインセンティブがあげられるようにしたいと思った。