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ReCorrectionの話
昨日アリオトアーカイブのマガジンに、アリオトvol.4掲載作品の「ReCorrection」を投稿しました。2017年5月に書いたもので、短編小説の中では一番新しいものになります。
こんにちは。村谷由香里です。
noteをご覧いただきありがとうございます。
今までアリオトや他の同人誌に載せた作品をいくつかnoteに投稿しているのですが「ReCorrection」にコメントをくださる方が多くて驚いています。ありがとうございます。
2万字の作品をweb上で読んでもらえるだけでびっくりなのに、その上感想までいただけるなんて本当に幸せです。
タイトルの「ReCorrection」は直訳すると「再補正」という意味になります。
アリオトvol.4は「イマジナリーフレンド」というテーマを掲げていたので、空想が現実を補うというイメージがしっくりくるタイトルです。
ちなみにこの小説はもともと、猫叉Masterさんの「REcorrection」という曲から着想を得た物語でした。
BEMANIシリーズをお好きな方はご存知かもしれませんが、「REcorrection」は猫叉さんとwacさんと常磐ゆうさんがコラボした楽曲です。とんでもなく良い曲。
ポップンミュージックでは「フルフィーポップ」というジャンル名で知られていますが、わたしは猫叉さんのアルバム「Crevice」に収録されているlong版をよく聴いていたんですよね。「ReCorrection」は、long版の最後のサビの歌詞に、当時の自分の身に起きた出来事を重ねて生まれた物語です。
詳しい話をするとネタバレになってしまうので多くは語れないのですが、今読み返しても当時のことを思い出すし、自分がどんな思いで文章を書いていたのか思い出せる。
同じ題材の物語はReCorrection以外にもいくつかあるのですが、こんなに切実な文章はもう書けないだろうと思います。
ブランケットを書いたときもそうだったけど、そのときにしか作れないものを作ることができたとき、自分に文章というものがあって良かったと思います。
人間はどんな感情も都合よく忘れて、過去を飼い慣らしてしまうことが多いけれど、物語にすればその感情は半永久的に残る。
どんな小説も読む方に楽しんでいただくことを一番大切に思っていますが、その裏側で、わたしが忘れたくないものを残すために書くこともある。
ReCorrectionは、久しぶりに書いたそういう小説だったなと、昨日読み返して思いました。
「ReCorrection」が掲載されているアリオトvol.4は通販も行っておりますので、こちらもあわせてよろしくお願い致します。
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