一括りってやっかいだ
「大学生の時は、授業中のスライドもスクショすればいいかもしれないけど、社会人になるとそうもいかないから、メモを取る癖をつけてね」
内定先の会社の研修で、人事の方に言われた一言。
私は、共有された資料がメモできなかったから、もう一度共有してもらえませんか?って言ったんだけどな。
大学生という身分って、少し複雑。
卒業するために、最低限の単位だけ取って、全休の日にバイトを頑張ってる人もいれば、資格のために授業をたくさん取って、毎日大学に通う人もいる。
それがどっちが正解でどっちが間違っているわけでもなくて。
人それぞれ、目の前にある時間の過ごし方があっていいはず。
だけど、それを一括りにして、
「大学生は、人生の夏休みだ」だの、「大学生は暇なんでしょ?」(何もしてないんでしょ?)って言うのは違う。
大学時代には、人それぞれの密度があって、濃淡がある。
自分がこうだったから、相手も同じだろうと決めつけないでほしい。
「これは、教室変更の紙です。まぁ、4年生には関係ないでしょうけどね。」
大学の教授ですら、4年の後期は授業を取る学生が少ないと思っている。
取っちゃダメなのか、4年生は。
授業料払っているんだから、授業くらい快く受けさせてほしい。
大学には様々な人がいる。
学生も先生方も。
そこを、没個性的に一括りにして語るのは、
生きづらさの原因だと思う。
人間一人ひとり違う。
そんな簡単なことを理解するだけで、
生きやすくなる人がたくさんいるはずなのに。
どうしてそれができないんだろう。
「みんな違って、みんないい」(金子みすゞ)ではないのか。
もう一度、自分と目の前の他人との違いに気づいて、
それを尊重できる自分であろうと思った出来事の話。