あなたは、子ども擁護派? 自己責任派? それとも、成長論派? [子どもを成長させる関わり方]
正直、僕は子どもに対してどこまでもドライです。
できないのは本人の課題だと思うし、甘やかそうとも考えません。
努力しないほうが悪いし、誰かのせいにする前に自分を鑑みろよと思うのですよね。
ただ、ですよ。
「自己責任論」を子どもに言ったところで、できないんですよ。
世の中の保護者は、「厳しくする」か「甘やかす」かの二つのどちらかを選択することが多いんですよね。
A. 自分でガンバレという自己責任派。
B. 全部手伝ってあげようという子ども擁護派。
これを読んでいる読者のかたには、ぜひ「C. 子ども成長論派」になっていただきたいのです。
たとえば、クラスでうまく馴染めない子がいるとします。
これ、誰の責任でしょうか?
先生のせい?
クラスメイトのせい?
本人のせい?
自己責任論者は、「あなたがもっと友達に寄り添わないとダメじゃない」と子どもを責めます。
擁護派は、「この子は、引っ込み思案なのです。もっと優しく関わって欲しいのです。友達にも優しくしてもらいたいのです」と言います。
でも、どちらも子どものためにならないのです。
「ガンバれ」と言われても、子どもなのでそこまで頑張れるわけじゃありません。出来ないと自信をどんどん失っていき、自己嫌悪が募っていきます。
「あなたは悪くないのよ」と言われた子は、自分を改善しようとしません。ずっと誰かのせいにします。「あの人が悪いから……」「あの場所が悪い……」というように。
子ども成長論派の考え方
では、子ども成長論派はどのように考えるでしょうか?
◇ 子どもが出来ないのは、「知識」「情報」「経験」「手段」「方法」を知らないからだ。
◇ 子どもには、やる気なんていうものは存在しない。
◇ どんな子どもでも、やれば出来るようになる。
このように考えているんですよね。
もう少し詳しく見ていきましょう。
☆ 子どもの成長を信じている
☆ サポートの必要性を知っている
☆ 与件を頭に入れている
誰だってね、進化するのですよ。成長するのです。人は成長する生き物です。どんな子どもにも向上心があります。
「うまくなりたい」「できるようになりたい」「自分を変えたい」と思っています。
でも、出来ないのです。
なぜか?
どうすればいいかが分からないからです。
子どもに足りないのは、“やる気”なんていう幻想ではありません。
知識や情報、方法が圧倒的に不足しているのです。結局ね、ガンバろうと思っても、どうすればいいかが分からないのです。
例としてイメージしやすいのが、勉強です。子どもが勉強しない理由は、「分からない」からです。
大人は、分からないから勉強するんだと思うかもしれません。でも、勉強が苦手な子は、どのように勉強すればいいか知らないのですよね。
教科書を写す。ワークをとりあえず解いてみる。こんなことをいくらやっても分かるようにならないし、ただ苦行なだけです。
勉強しても点数にはつながらない。分かるようにならない。そうなったら、イヤになるのは当然です。
子どもに勉強のやりかたを教えると、キチンとやります。
「塾では勉強する」「家庭教師が来ていると勉強する」のは、分かるからです。分かるからイヤにならないのです。
だから、ただ「ガンバれ」「気合いでなんとかするんだ」という子どもの自己責任論はダメなのです。
できないんですよ。一人では。
子どもには、サポートが必要です。
「もう高校生なんだからこれくらい出来て当たり前」と思うかもしれません。「こんなの出来るでしょ」と。
でも、それはあなたの“当たり前”であって、決して当然ではないのです。
「この子は、ここが分からないんだな」「これが苦手なんだな」という与件を頭に入れてお子さんをサポートしてあげましょう。
(与件については、こちらの動画を参考にしてください)
子ども成長論派になるために
子ども成長論派になるために気をつけるポイントは、こちらです。
◇ 子どもにレッテルを貼らない
◇ 「出来ない」ことを受け入れる
◇ やる気に頼らない
ここから先は
¥ 300
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
たくさんの方々に届くように、マニュアルや資料などをどんどん作っていきます。できるだけ無料で公開できたらいいなと思っているので、「役に立つ」「参考になった」と思ったら、投げ銭お願いいたします。