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「暇」という子がどうすれば熱中するようになる?
今回は、不登校の子が「暇だ」と言ったときに何ができるのか、どのようにしていけば良いのか解説していきます。
不登校が当たり前になってきて家の中でも元気になってきた。
慢性期から回復期になってくると、子どもはだんだん飽きてきます。家でやることもないし、ただ漫然と毎日を過ごすようになります。
親御さんとすると、「いや、学校行かないのは良いかもしれないけれど、何かやってほしい。せめて熱中できる何かが見つかればいいのに」と思いますよね。
不登校の子は、何をするにしても面倒くさがる傾向があります。
それは、ずっと家にいたことにより、めんどくさいことをしてこなかったからです。骨折してて筋肉が落ちるように、めんどくさいことに対処する力が落ちてきたからこそ起きる問題です。
かといって、「どんどんめんどくさいことしろ」と言ったところで、子どもは動かないでしょう。
この記事では、子どもが熱中するために具体的にできるワークをいくつかご用意しております。
実際にお子さんと一緒に試してもらうことにより、
・やりたいことが見つかる。
・熱中することができるようになる。
・熱中するためにどうすればいいかがわかるようになる。
などの効果があります。
没頭は、幸福の1つの要素
ポジティブ心理学のマーティン・セリグマンによると、没頭と言うのは幸福の1つの要素であるといいます。
没頭とは、時間を忘れるくらい強烈な集中状態にあることです。
熱中と同じような意味ですね。
没頭している瞬間は、人は幸せを感じます。映画館で映画を見ている時。面白い小説を読んでいる時。壮大な景色を見ている時。
時間感覚を忘れ、今その時に熱中している状況。没頭している状況。そういう瞬間がまさに僕たちにとっての幸せなのです。
僕は、不登校の子にこそ没頭が必要だと思っています。彼らは、ずっと頭の中で後悔や自責の念を持っています。
何度も何度も過去のことを悔やむことを反芻(はんすう)思考と言いますが、これは鬱を引き起こす考え方でもあります。
その考え方を止めるためにも、今ここに集中することが必要です。
没頭することで、反芻(はんすう)思考を止めることができるのです。
なぜ、没頭できないのか?
では、そもそも子どもはどうして没頭することが出来ないのでしょうか?
暇なら、熱中することを見つけて取り組めばいいのに、それをしない。
なぜでしょう?
3つ理由があるかなと僕は思っています。
1. 毛繕いツールがあるから
2. 面倒くさい
3. なにをしたらいいか分からない
1. 毛繕いツールがあるから
現代はなんかつまらないけど、そこそこ満足と言う人が多い。それは面白いことがなくてもSNSなので、なんとなく人とつながっていられるから。だから携帯は最高の毛づくろいツールだ。 斎藤環(精神科医)
不登校の子たちを見ていて不幸だなと思うのが、YouTubeがあることです。
ほとんどの子たちは惰性的に、ただ動画を垂れ流していることが多い。すごく熱中して、面白いなぁと思って見ている事は少ないでしょう。
ただ時間を潰すために、なんとなく関連動画に出てきたお勧めのものを見ている。そんな感じではないでしょうか。
斎藤先生の言うように、今の子たちは、何も考えなくてもなんとなくで毎日を過ごすツールがたくさんあります。
だから無理をして没頭する必要は無いのですよね。
2. 面倒くさいから
新しいことをするというのは誰だって億劫になります。めんどくさいと言う気持ちは誰にだってあります。
特に不登校の子がどんなことにもめんどくさいと言うのは、前頭葉の力が落ちているからです。
前頭葉の体力が低下して指示を出し続けられなくなると、面倒くさい、楽をしたいという脳の原始的な欲求に負けやすく、主体的に仕事に取り組む意欲が湧きづらくなります。何をやるのにもやる気が出ないという人は、前頭葉のテクニック的な部分より、指示を出し続けられる基礎体力をつけることが先決でしょう。 築山節(脳神経外科専門医)
前頭葉は筋肉みたいなもので、鍛えれば鍛えるほど強くなっていきます。つまり、めんどくさいと思うことをやればやるほどめんどくさいことへの体力がついていくのです。
3. なにをしたらいいか分からない
親子ともに悩むのは、子どもが暇だって言った時に何をさせたらいいのかよくわからないことですよね。
「こんなことをしたらどう?」と言う提案も大体は断られます。
とりあえずやってみるというのがを好まない子が多いので、ちょっとやってみようかと言うことがなかなか難しい。一歩踏み出すまでに時間がかかったり、躊躇したりします。
結果、いつものようにYouTubeを見たりゲームをしたりといういつもの日々になってしまいます。
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どうすれば、没頭するようになるのか?
1. 取り組むことを見つける
2. やってみる
3. 振り返る
4. 好きなこと、あまり好きでないことを見つける
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