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やる気がない子でも熱中するようになる6つのポイント

慢性期に入ると不登校の子は、次第に元気になってきます。笑顔も増え、外出することも出来るようになります。

元気そうにしているのに、勉強もせず、ただダラダラと家の中にいるのを見ていると、ヤキモキすることもありますよね。「もっとなにかやればいいのに……」と思ってしまいます。

今回は、そのような子たちに向けて『熱中する仕掛けの作り方』をご紹介します。

不登校の子が、自分自身が不登校であることを受け容れると、次のステップは「熱中する時間を増やすこと」です。

熱中する時間が増えていくと、幸福感が増します。幸福になると機嫌が良くなります。機嫌が良くなると意欲が湧いてきます。

すると、新しいチャレンジをするようになっていくのです。

だからこそ、大事なのは「熱中する時間を作ること」です。

「うちの子、やりたいこととか特にありません……」と保護者のかたが言うこともありますが、難しいことではありません。

子ども自身が好きなこと、得意なことで結構です。そこをフックにして、熱中する仕掛けを作っていきましょう。

熱中をつくるための前提

・本人にとって意味や価値があること
・本人が好きなことや得意なこと、関心があること
・適切な難易度

たとえば、本人が「勉強したい」と思っていないのに、「勉強を熱中させるようにする」は、なかなか難しいです。

出来ないことはないのですが、意欲がなかなか持てていないときには、勉強など本人が苦手意識が強いものは取り組みにくい。

まずは、本人にとって「やりたいな」と思うこと、「楽しいな」と思えるようなことに関して計画を立ててください。

難しすぎるとイヤになります。簡単過ぎると「やろう」と思えません。ちょっとだけ難しそうだなと思えるくらいの難易度がちょうど良いです。


〈熱中をつくる6つのポイント〉

ゴール(期限やなにをするか)が明確
コントロール感がある
フィードバックがある
集中できる環境がある
制約がある
ルールがある


ゴール(期限やなにをするか)が明確

ゴールとは、目標ですね。出来るだけ具体的なものが理想です。数値目標がある、期限が決まっているなどですね。「達成したかどうか分かる」ものが目標です。「勉強ガンバる」は、意思表明であって、目標ではありません。

コントロール感がある(自由度がある)

自分でコントロール出来るかどうかです。たとえば、ゲームでマリオを動かしているときに、たまに勝手にマリオが動くとイヤですよね。自分でなんとかできる。自分で工夫ができる。という自由度があるものがコントロール感ですね。「これをやりなさい」と決められているものは、コントロール感がない(自分でなんとかできない)ので、意欲が高まりません。

フィードバックがある(良い悪いが分かる。アドバイスをもらえる)

ゲームが楽しいのは、成功と失敗が分かりやすいからです。「成功」というフィードバックが瞬時にもらえるのです。だから楽しい。子どもたちが勉強を楽しめないのは、フィードバックがないからです。うまくいっているのか。この勉強方法で良いのか。よく分からないのです。手応えがないのですよね。だから楽しくない。スグに「うまくいっているかどうか分かる」ことがフィードバックがあることです。ただ、スグに結果が出るものばかりではありません。そんなときは、適宜、相談を聞いてあげたり、「それでうまく言っているよ」とフィートバックしてあげることが重要です。

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