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水色だったころ

わたしは
 水色の世界にいる

眠りについた
 わたしは

遠き時
 その場所にいた

その水色は
 風のようであり
  ゼリーのようでもあり

甘い香りがした

わたしは、いつも満足げ

わたしは、いつも幸せ

そこにいる

ある時

赤い一滴

それは、少しずつ世界に広がる

また、一滴

それは、わたしに集まり

新たな肉体と言うものを作り始めた

それが出来上がるころ

わたしは、水色の世界とは違うものになっていた

そこを出て
 一歩
  一歩

森のような緑

喧騒が聴こえる

緑がざわめき

わたしの中に入ってくる

ウルサイ

ウルサイ

胸のあたりで感じる

少し熱く
 少し焼ける

知らない感覚

一歩
 一歩

進む度に
 色んなものが、わたしに入ってくる

ヤメテクレ

けれど

進んでいく

気付けば
 体が重い

暗く広がる世界から
 目をあけると

いつもの世界

夢は終わっていた

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