個人事業主として開業してからの経験を書いておく42(変化を恐れ始めていないか)
今回は、現状の状況に満足し、新しい変化に対して臆病になりはじめていないか、みたいなことを自分への戒めという意味も含めて書いておきたいと思います。
1.開業4年目になり、業務内容と契約相手が安定してきた
開業してから4年目になり、ありがたいことに継続を延長してくださる顧客が続くと、お相手の事情や経緯も蓄積されていることから、それなりに仕事も回せるようになってきました。
もちろん、同じお客様であっても様々な課題があるので、ずっと同じ事をやっているわけではありませんが、自分の中で、ある慢心に近いような勘違いが沸き上がってきます。
それは、
「このお客様は、ずっと継続して契約を更新してくださる」
というものです。
こういう気持ちを当たり前と思うようになってしまったら、それはもう完全にレッドゾーンです。
言い方はあれですが、まるでサラリーマンのマインドに戻ってしまっています。
当然ですが、お客様が私に対して、ずっと契約を更新される義務はありません。
あくまで、私のプロフェッショナルとしてのスキルや経験、ノウハウによって課題を解決することを期待してくれているわけです。
私が対応すべき事案が終了する、あるいは私のパフォーマンスに問題があるなどの判断をされれば当然ながら契約は更新されることはないのです。
ずっとこのまま契約が続くだろう、なんてことは、もしもお相手が思ってくださっていようといまいと、自分自身の中では思ってはいけないのです。
いつでも契約は終了になり、その収入はなくなるかもしれないという緊張感を常に持っておかなければなりません。
同じお客様が何年も更新をしてくださると、そのあたりの意識が希薄になり、報酬をいただけることが当たり前のようになってしまうことは絶対に避けなければなりません。
2.「時間がない」と言い訳にするのは愚の骨頂
なので、自分の収入のリスクヘッジの意味では、複数のお客様と契約を交わして対応するべきです。
ところが、安定したお客様がずっといらっしゃると、他のお客様の話があっても、及び腰になったり、「今時間がないから」と言い訳をして断ってしまうという愚かな行為をおこなってしまったりします。
時間がない、という言い訳は、本当はいちばんやってはいけないものです。
時間が無いならないなりにできることはないか探るべきです。
結果、契約内容は小規模なものであっても、将来ずっとお付き合いすることになるかもしれないわけです。
新しい顧客の開発とアンテナ張りは、ひとりでやっている個人事業主であれば、当然やらなければならないことなのです。
3.今回のまとめ
状況が安定すると「現状維持」という気持ちに占拠され、変化することを忌避しがちになります。
これはいわゆる「コンフォートゾーン」に入るというやつですね。
ただ、個人事業主で長年契約を更新してくださっているからといって、それがずっと続くとは思うな、という気持ちを常にもって事に当たらないといけないぞ、ということを改めて最近思ったのでした。
個人事業主になって、私のようなスタイルで特定のお客様と長年更新をしてくださるような状況になったときには、心持ちとして気をつけねばならないと思った、という話でした。
自分への戒めも込めて。
それではまた!
日々感謝 m(_ _)m