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プロジェクトあるある(107)
今回のプロジェクトあるある:
プロジェクトに入ってからプリセールス時の「営業口約束トラップ」がさく裂する
プロジェクトを通じて相手に何を提供するのかを定めるのは、プロジェクト最初に実施する「プロジェクトキックオフ」で合意をとります。
そこで合意をとる内容の詳細は、「プロジェクト計画書」に記載します。そこには、プロジェクトで提供する範囲や成果物について、できる限り詳細に記載することになります。
このプロジェクト計画書に記載されたスコープ内で成果物を作成・構築・推進していくよう管理するのが、「スコープ管理」と呼ばれるものになります。
こういった、プロジェクトとしての合意に基づく管理とは別に、「契約書」を取り交わします。
契約書という形まで取り交わさず、見積書や注文書の特記事項に細かく記載することで代替するような場合もあります。
ただですね、相手ともめたとき法的な根拠となる最後の砦が「契約書」の内容となります。
なので、プロジェクトを実施するとき、特に大規模だったり複雑な案件を対応する場合には、契約書をとりかわしたほうがよいです。
そしてできる限り自分達が譲れない項目や範囲について記載をしておくべきです。
契約書については、こちらが参考になるかもです。
さて、そして今回のあるあるです。
プロジェクトキックオフも終わり、順調に進んでいる中、とつぜん
お客様:「xxxシステムとの連携についての設計はどうなってますか?」
と寝耳に水の話をしてきました。
PM:「え?なんですかそれは?キックオフでもそういう話はなかったですよね?」
お客様:「いや、xxさん(営業)に最初から連携が前提だという話をしてましたよ。『xxさんは了解しました』といってましたから、進んでいるものと思っていました。」
まじかよ。。。
営業さんに確認すると、「あれ?その話していませんでしたっけ?」と、半ば確信犯的な返事。
結局、営業からそういう要望があったことがプロジェクトチームに申し送りされていなかったのです。
これは、完全にコミュニケーションの問題です。
しかも、いろんなところに問題があります。
まずは営業がお客様の要件をプロジェクトチームに共有できていなかったことです。
あとは、お客様にも問題があります。契約の時点で要件の記載がないことを見落としていること、そしてスコープチェックの最後のポイントであるプロジェクトキックオフでも言及しなかったことです。
プロジェクトチームとしては、「これで決まった」といわれた内容ですすめるしか手がないのでこういうパターンは本当にきついのですね。
まさに、プロジェクト側からしたら
「でたよ、営業の口約束トラップ」
なのです。
どうすればよいか、ということについては私の飯のタネですので細かく書くのは割愛します(笑)
それではまた!
日々感謝 m(_ _)m