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結局、「アクイジション」って何なのさ|今日のマーケティング用語

私がWeb業界で働き始めた頃、こんな質問をされたことがあります。

「アクイジションはどうしてる?」

「あ…アクイ…ジ、ション?え?……あ、あの…日本語でお願いします…」と意味が1ミリも理解できず、当たり前のようにカタカナビジネス語使わないでよ…って思ったことがある方はきっと私だけではないでしょう。

長年ビジネスシーンにいる方でも「アクイジション…?」となってもおかしくないほど聞き馴染みの無い言葉ですが、マーケティング界隈では至る所で登場する言葉であり、その概念に関しては知らず知らずのうちに活用している方も少なくはないほど重要な言葉です。

本記事を読み終えることろには「アクイジションね。もちろん実施中SA☆」とうまく切り返せるようになること間違いなし!

アクイジションとは「新規顧客獲得のためのアプローチ」

アクイジション(Acquisition)は「取得」や「獲得」を意味する英単語が元になっている言葉で、マーケティングでは『新規顧客の獲得』という意味で使われます。

例えば「新規顧客獲得に向けたYouTube広告によるプロモーション活動+街頭でのサンプリング配布施策」のようなマーケティング施策のことを「アクイジション施策」と呼ぶというイメージです。

ちなみに、企業や事業の合併・買収の総称であるM&Aの「A」も買収という意味で「Acquisitions」が使われており、ビジネスシーンでは意外と見かける頻度が高い単語と言っても過言ではありません。

マーケティングシーンで「アクイジション」という言葉を使うときは、主に「自社商品やサービスを認知させ、興味関心を持っている見込み客に対して、購買行動へ繋げるためのアプローチ」という意味で使われます。

そのため、もし『アクイジションはどうですか?』と質問されたら『アクイジションは、検索、広告、SNSをメインで開拓しており、特に力を入れているのはSNSでのRTキャンペーン施策です。具体的には…」と言った形で使えばスムーズに話が進むのでオススメです。

※実際にアクイジションが使われるのは会話よりも提案資料の方が多いので、口頭の場合「新規顧客取得施策」と変換して使うので、上記のようなシーンはマーケター同士じゃなければ中々ないと思いますが…


アクイジションを『新規顧客獲得のためのマーケティング活動』という意味で使われることもあり、獲得までのプロセスの総称としても使われることも多いので、もし『アクイジション』という言葉を見かけたら『新規顧客獲得のこと及び、そのためのプロセス』という認識で概ね問題ないでしょう。

また、アクイジションと合わせて「リテンション(Retention)」という言葉を思い浮かべる方も多いと思います。

リテンションは「既存の顧客の維持・囲い込み・継続的利用」という意味で使われ、「アクイジション→リテンション」という関係性を持っています。


アクイジションの考え方と使われているシーン

広告代理店やマーケティング支援会社によっては新規顧客獲得施策のことを「アクイジション施策」とか「アクイジション対策」のように表現する方も多いと思います。

また、アクイジション施策の多くは「新規顧客とのコミュニケーション」を目的とし、CRM(顧客関係管理)の考え方を反映させています。

見込み客を集客し、育成を行いながら、新規顧客に至るまでの施策を総括して「アクイジション」とすることもあるため、言葉の意味合いや、施策の中に含まれる範囲はコンテクストによって異なる点も注意が必要です。

BtoBではアクイジションは「営業活動」を起点に施策を設計する傾向にあり、名刺交換や展示会への出展、プレスリリースもアクイジション施策です。

BtoCの場合は「消費者行動」を起点に施策を設計するため、プロモーション活動やSNSでの発信、商品を訴求するコンテンツの作成など、新規顧客に至るまでの認知や関心を生み出す施策が全てアクイジションとして当てはまります。

toBとtoCでは一部異なる点もありますが、基本的には「いかに見込み客を集客し、関係性を築き上げるか」がミソであり、そこから「商談や購買行動へ繋げるためのコミュニケーション」がポイントになります。

つまり、MAツールの活用や、Web接客、メルマガ、コンテンツマーケティング、SNSでのコミュニケーションなどは対応範囲が違えども「新規顧客獲得」を目的としているのであれば、それはアクイジション施策の一部ということです。


アクイジションはマーケティングにおいて非常に大切

新規顧客の獲得がビジネスにおいて非常に重要な指標であることは、多くの方が承知のことと思います。顧客がいなければビジネスは機能しませんし、新規顧客の獲得ができなければサービスは成長しません。

顧客ロイヤリティを高め、エンゲージメントを向上させLTVを最大化させるリテンション施策が主流の時代においても、新規顧客の獲得はそれとは別で手を抜くことはできません。

・顧客ロイヤリティ:商品に対する「信頼」や「愛着」
・エンゲージメント:顧客との深い「つながり」「関係性」
・LTV:Life Time Valueの略称で、「顧客生涯価値」という指標のこと


アクイジション施策は『必ず』実施するものであり、マーケターが最も期待される業務の一つとも言えます。そのため、ついつい『成果主義』に走ってしまいがちですが、成果を追い求めることは必ずしも顧客に優しいわけではありません。

近年WebサイトはCVを求めるあまり、ポップアップが増え、バナーの数は増加し、無作為に配信される広告にうんざりすることが増えたように、ユーザーへの愛の無い施策はブランディングに大きなダメージを与える可能性があります。

アクイジションが重要だからこそ、成果を追い求めすぎずに、長期的な目線で戦局を俯瞰して見ることが重要です。

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また、自社のマーケティング活動において「アクイジション施策が上手くいかない」「新規顧客の獲得を実施したいけど、どうしていいか分からない」という方がいましたら、フリーランスのWebマーケターとして活動しておりますので、何かご質問や相談がございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。

【パーソナル】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント
   Webライター、Webマーケティングスクール講師
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽
   ラジオ、伝統・民俗芸能について調べること
特技:和太鼓、フットワークが軽い

【連絡先】
メール:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM
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Web制作会社のマーケティング支援部門でWebマーケティングコンサルタントとしてSEO、広告、コンテンツ制作、LPO、EFOなどの手法を元にお客様のWeb戦略のサポートを担当。提案・分析・企画・施策の実施・効果測定まで全て一気通貫で対応できることが強み。その後、Web接客ツール
のベンダー企業にカスタマーサクセスを提供するコンサルタントを経て、現在フリーランスとして活動中。

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S.Uto
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