「全てマーケティングである」というモノの見方。
「マーケティング」は総合芸術のようなもの
私は普段、企業のWebマーケティングにおける全体的なサポートを行うWebマーケターを本業としておりますが、実際に対応する役割は多岐に渡ります。
ある時は「コンサルタント」ある時は「PM」ある時は「メディア編集者」ある時は「ライター」ある時は「Web担当者」ある時は「プロモーションプランナー」ある時は「運用担当者」…と携わっているお客様に合わせて適切な形でサポートしますが、全て「マーケティング」に含まれるため私の対応範囲で間違いありません。
そもそも、マーケティングはアメリカで生まれた言葉で、日本語に訳せない言葉として有名です。そのため「マーケティングとは何か」と問われると人によって答え方が異なります。
日本マーケティング協会はマーケティングの定義を『マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である』と提唱しており、顧客が存在する全ての組織や個人、団体が「顧客との相互関係」を持つために行う「一連のプロセス」全てを含めた総合的活動と述べています。
『価値の創出から価値の提供』までがマーケティングであるとすると、マーケティングとは価値の交換(または提供)における全ての行動を指す概念であり、哲学であり、思想であり、学術であり、科学と言っても過言では無いでしょう。
市場の定義も調査も研究もマーケティング
モノやサービスの開発も流通も管理もプロモーションもマーケティング
営業もセミナーもデザインもアイデアも全てマーケティングです。SNSの発言もブログの記事も何もかも『マーケティング』なのです。
つまり、マーケティングとは多くの人が意識せずとも行っていることであり、誰もが取り組める活動です。
だからこそ、マーケターは巨大で膨大な取り組みをコントロールし、最短最速で価値を届けられるようにアイデアや知識、ノウハウといった『引き出し』を開け、要素を組み合わせながら価値を創出します。
全ての行動がマーケティングに含まれるからこそ、マーケターはあらゆる活動に目を配り、全体像から最適化をする視野が求められるのです。
もちろん、現実的にはそのような視点を持ち、全てをコントロールしながらマーケティングを行うことは難しいでしょう。
マーケティングとは突き詰めれば「経営」であり、「精密な機械」にも似た「総合芸術」のような品物です。
「マーケティング=〇〇」は視野を狭める
「全ての行動がマーケティングである」からこそマーケティングは直感的にできてしまう部分があり、「マーケティングは不要である」や「マーケティングとは〇〇である」という偏った思想が生まれやすいと言えます。
あまりにも広大な範囲がマーケティングの対象となるため、マーケターは多岐にわたる形態を持ち始め、それぞれ異なる領域で思想を抱くことでマーケティングは発展してきましたが、あくまでその世界は狭き世界でしかありません。
専門領域に自身が属していながらも、マーケティングの世界は広く、「全ての行動」はマーケティングに通ずるという視点を持っていなければ巨大な怪物に呑まれてしまうでしょう。
マーケターは広い視野を持ち続けることが何よりも大切です。
あなたがマーケティングを学べば学ぶほど、その深さと広さに「マーケティングって何なんだ…」と悩み続けることでしょう。
アカデミックな分野もクリエイティブな分野もトレンドもデータも全て包括してこそマーケティングの本質が見えてきます。
視野を狭めることなく、マーケティングを探求することで世界は開けます。
【パーソナル】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント
Webライター、Webマーケティングスクール講師
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽
ラジオ、伝統・民俗芸能について調べること
特技:和太鼓、フットワークが軽い
【連絡先】
メール:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM
Linekdin:https://www.linkedin.com/in/s-uto0000/
Web制作会社のマーケティング支援部門でWebマーケティングコンサルタントとしてSEO、広告、コンテンツ制作、LPO、EFOなどの手法を元にお客様のWeb戦略のサポートを担当。提案・分析・企画・施策の実施・効果測定まで全て一気通貫で対応できることが強み。その後、Web接客ツール
のベンダー企業にカスタマーサクセスを提供するコンサルタントを経て、現在フリーランスとして活動中。
何かございましたらお気軽にお声掛けください。