『足🦶』は『人』を現す
日々の臨床において必ず足を見る。
修行時代は足裏マッサージ店に勤務してたこともあり、沢山の裸足を見てきた。
現在も、必要に応じて
靴下を脱いでもらって直接視診することもある。
そこには様々な共通点がある。
●トップアスリートの足
当院は元実業団選手や、全国トップクラスだった選手が来院しているが…引退した彼らの足を見ると、一般人の足とは明らかに違う。
その違いを2点、記載する。
①足が大きい
まず足が大きい。これは骨格上のサイズ的なものもあるが、それ以上に足指の筋肉や、土踏まずの筋肉が発達していて、とても分厚いため、大きくしっかりした足に見える。
②足の筋肉の『腱の太さ』と『強い弾性』を持つ
女性アスリートなど、小さくてコンパクトな足でも、足指や足回りの腱は目立って太く、
弾性が強くしっかりしている。
こういった構造的・機能的に優れた足を起点に様々なパワーやスピードを発揮してきた事は容易に考えられる。
●病気と足との様々な関係性
体調不良者や病気を患っている方は
そういう『足』をしている。
部分は全体の現象を表し、一事は万事である。
ここからは私が臨床上で経験してきた様々な足の状態を記載したい。
①糖尿病患者の足
・足の毛細血管がどす黒く紫色になり
チリチリした模様がたくさんある
・全体的に赤みがある
・部分的に汗をかいている
・極端に冷えていたりする
・足の皮膚に黒ずみや茶色いシミがある
②腎臓に不安がある方の足
・全体的に浮腫がある
・皮膚から見える静脈の色が暗紫色である
・皮膚に全体的または部分的に黒ずみがある
③肝臓が疲れている人の足
・足全体または部分的に黄ばんでいる。
・皮膚が沢山、剥がれていたり、皮膚が荒れていたりする。爪がボロボロなケースもある。免疫系の乱れを示している。
④自律神経が乱れている人の足
・やたら汗ばんでいる
・足の左右で温度差がある(片足だけが冷たい…など)
⑤大食漢で胃腸に負担をかけている人の足
・足指や足全体の赤みが強く、充血している
・足がやたらカッカし不自然に熱放散している
●健康な方の足は
まず、ふくらはぎはつまんで柔らかく、手を離すとパン‼︎と跳ね返してくる、適切な弾力性がある。
足に目を移すと
静脈の色はきれいな青緑色し、足は全体的にほのかな桜色をしている。
足を触れると適度に暖かく、極端に冷たい事は無い。
●長寿高齢者の足
私は今まで健康寿命を全うした(寝たきりがほぼなかった)ような高齢者も見届けてきたが、皆さん足はとてもきれいだった。
●病気を患う高齢者の足
70代または80代後半まで不自由な状態で生きられた方も診てきたが
足が全体的に濃い紫色にうっ血していたり、極端にむくんでいたり…と上述したような足の状態がほとんどだった。
足は人の能力を表し、健康のバロメーターにもなる。
●足からの健康法
①歩くこと
歩く習慣を少しでもつける。自宅から出るのが難しければ、椅子に座った状態でつま先をあげたり…少しでも動かすことを癖付けよう。
②足の温冷浴
足湯をしたり、冷たい水をバケツに入れ足をつけては熱い油につけるなどの交互浴も、血管系を鍛え循環を上げるのにおすすめ。
③足裏マッサージ
椅子に座りながら自分の足の裏を親指で押したり、指足首を持ってぐるぐる回したりなどの足裏マッサージを血流を簡単にあげられる。テレビを見ながらしっかりできるため、できるときに少しずつ行おう。
以上、あくまで私の個人的見解が多く含まれたないようだが、
日ごろから自分の足を見て、ケアする習慣をつけることで、皆様の健康面に少しでも寄与していただければと願う。
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