「そういう発達段階」
結構勇気を出して、大学にある学生相談室に行った。
最近睡眠が不規則気味だったのと、予定が詰まっていたり、ネットとの付き合い方が過度になっていたりで、日中の眠気がひどく、心もしんどかった。
母に相談したり、おばに相談したりして、納得はできなかったり腑に落ちない言葉が帰ってきたりもしたけど、くれた対処法に沿って対処して少し良くなってきてた。
でも、夜中に行った記憶のないトイレで目覚めるという日が続いたことと、その日の授業でまた、改善してきていた気絶するような眠気が復活したことで、不安感に襲われ、やっぱり専門家に相談しなくちゃとバイトを体調不良で休んで、大学の学生相談室に行った。
問診表を書き、それに沿って話を聞いてもらう。
突如行こうと決めたため、つけ始めた睡眠日記は手元になく、時系列が前後して聞き取りづらいであろう話を相談員さんにした。
丁寧に話を聞いてくれたと思う。小さな頃の眠気が強かったときなどの話までした。
でも、「それが原因で単位が取れなそうとかはある?」「それが原因で生活に支障はでてる?」という言葉に「いや、それは大丈夫ですね」と答えるたび、あれ、私はバイトを休んでまで相談に来るべきだったのだろうか?もしかして、支障が出ないならいいじゃん的に思われてないだろうか?という思考が頭を何度も何度もよぎり、語気も弱くなっていった。
ただでさえ、強い眠気、というのは生活習慣に依るところが多く、「怠けじゃん」と思われがちな辛い出来事だと思う。
もちろんそのとおり。生活習慣がすごく良くてこうなってるわけじゃない。夜寝るのも遅かったし、ネットもたくさん見てた。だからってのはわかってるけど、しんどさはうなずいてくれたっていいじゃんと思ってしまう。
それに、眠れないほど何かを見るって原因があるんじゃ?とか心因的なものは疑われないのか…と思ったりね…。
これはただの根拠のないクレームだなぁとわかりつつも、でも、対処法より寄り添ってほしいと思ってしまったの。
これが良くない生活習慣だとわかってるけど、「なんのために(改善しようと)頑張らなくちゃいけないのかわからない」という話をしたとき、
相談員さんは「そうだよね、そういう発達段階だよね、この年だと」という(ような、あくまで正確にこういったわけではないけれど)言葉をかけてくれた。
「そうなんですね〜」と答えつつ、私は少しショックを受けた。私はその何のためか、に答えが欲しかった。答えはないのかもしれないし、知ってる人もいないのかもしれないけど、「そういう発達段階」という言葉で私の辛い、しんどい、どうしたらいいのかわからない気持ちが、小さく小さくまとめられてしまったような気がした。
突然だけれど、私はOver the Sunというラジオを聴いている。エッセイストのジェーン・スーさんと元TBSアナウンサーの掘井美香さんがパーソナリティを務めるラジオ。
前回くらいに「The(Time Heals Everything)薬」という話題が出たとき、失恋して「この世で一番辛いのは私じゃないか」と思うくらい辛かったけど、時が経ったら癒やされたし、面白いことも起きるかもしれない、というようなお話があって。
私はもしかしたらその「特別感」を捨てきれないのかもしれないと思った。だから対処法を教えてもらっても「うまくやろう」という気がもともと腹の底にないのかもしれない。そう思うと、とんだ怠け者で、人に迷惑を掛けまくるやつだと思う。
でも、しんどいよ。何のために生きたらいいかよくわかんないまま頑張ってきて、たいして報われた気持ちにもならないまま、さらに頑張らなくちゃいけない段階に進むために頑張ってるなんて笑うしかない。
何が待ってたら、生きててよかったと思えるだろうか。
頭が痛んでも、腰が痛んでも、背中が死ぬほど凝ってるのを感じても、この先何十年、なんでこのボロボロになってきた体を抱えて生きなくちゃならないんだろうか。いきいき生きるために頑張ることも、稼ぐために頑張ることもよくわからない。ご飯は美味しい。家族も好き。でも、このままいきたいと能動的には思えない。
でもこれをまた、「誰でもそうだよ」なんて言われたら、私はまた悲しくて苦しくなる。みんなそうだって言われて、安心して悩まなくなるなんてある??私はない。
しんどい。死ぬつもりも勇気もないけど。しんどい。
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