体育のＮＫＳ【マット運動】
マット運動の授業では、回転づくりを学びます。
「回転づくり」を学ぶための視点（Ｋの視点）を示しながら、
子どものどのような言葉を集めていけばよいのか？（Ｎの視点）を
できる限りシンプルにまとめてみました。
Ｓについては、自分の活動のまとめを構造的にまとめることになります。
いかにまとめやすいＱをつくるか？これは、目の前にいる子どもの実態に合わせて考えてみてください。
マット運動とは？
回転づくりを学ぶ学習です。なんなら鉄棒も回転を学ぶ学習です。
Ｋの視点とＮの視点をまとめたＮＫ表
回転づくりの視点は
「回転出力」･･･回る前どう、勢いを生むか？主に、足
「接地箇所」･･･体のどこを接地させるか？マットに当たるところ
「回転加速」･･･回転を始めた後、加速するには？主に、回転半径
動きが表出で見える課題
課題① 回転出力不足
出力は、足のける力です。
出力がでないほとんど原因が、場の問題にあります。
痛さや怖さが起こりにくい、柔らかい（可能ならあったかそうな）場をつくってあげるとよいと思います
「根性論でなんとかする」や「痛くてもがまんしろ！」は、
かわいそうだと思います･･･
課題② 接地箇所が不安定
まっすぐ転るはかなり難しい技です。何気に高学年でも横転がりをまっすぐ転がれないと思います。
なら、どうするか？
あえて、ななめに転がることや回転で進む距離を指定します
また、接地箇所も頭頂部とかではなく、あえて、肩を通す
さらに、もう接地させないとかも面白いです
つまり、前宙です。無理はダメですが･･･
背中をつかないというは、とっても面白い挑戦ですが
はねる動きを引き出してしまうので、
回転する動きを学ばせるならやめましょう
課題③ 回転加速がない
回転加速→回転するものの半径が回転途中で小さくなると回転が増すこと
例は、フィギュアスケートのスピン。村主選手のラスト分かりますか？
始めは手を伸ばしてスピン。途中、腕をたたみ超高速でスピンで決めポーズ
あれです
前転も大きく入って、途中で縮める。そうするとクルッと回れます
ただし、筋力も必要なので･･･教えてあげるといいかもしれません
また、前ころがりで、顎をひく動きも回転加速になります
これは鉄棒の回転加速と考え方は一緒です。連続前回りのときに顎をひきますよね
低中高でどのような学びを設定するか
以上、シンプルにまとめました。詳しく知りたい方は、教えてください
子どもの考えをＮするための、小さな問いｑ
小さな問いとしたのは、
マット運動全体のＱは、教える人が子どもの実態に合わせて考えるべきだと思うから。
子どもの考えをＮし、Ｋして視点をまとめる
そして、その学びをＳで説明
その説明のテーマになるのがＱだと考えます。
あなたは、どのようなＱにしますか？
そのために、何がでＮがいっぱい。それを視点合わせてＫし、最後、Ｓへ。
ただ、自分もＳまでをしっかりできたことがないので、今年の実践でやってみようかなと思っています。
発展系の技は何が発展しているのか
発展系に挑戦する子どもがいると思いますが
何が発展しているのかを語れる子は少ないかもしれません
ここが分かっている子どもがいたら最高ですね
終わりに
先生が子どもの考えをＮＫし、Ｓ（の手本）
子どもなりにＳへ
知識が重なり、応用の利く学びになります
技の学習ではなく
「回転づくり」の学習です
かなりざくっとまとめてみました
秋にマット運動をする学校も多いと思います
よければ、参考にしてもらえたらと思います。
また、気が向いたらnoteに考えをまとめてみます