2018 個人的な本屋大賞

2018年に読んだ本の中で面白かったものBEST5

中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児と兄貴分・文秀の壮大な覇道。登場人物、それぞれの人生に惹き込まれていく本当に素晴らしい作品です。科挙という1300年も続いた官僚登用試験、進士、宦官、西太后それぞれの世界観に圧倒されます。個人的には李鴻章に最大の魅力を感じました。また、日本の明治維新、イギリス、イタリアを始めとするヨーロッパとの繋がりも非常に濃く書かれていて歴史の勉強になります。


「レベル7まで行ったら戻れない」
宮部みゆき初期の作品。日本のミステリー最高峰だと思います。
いくつものストーリーが絶妙に絡み合い、点と点が繋がっていく感じに惹き込まれました。

仮想通貨に始まり、テクノロジーによってもたらされる、これからのお金のあり方について。今後ますます個人はブランド化され、1人1人が活躍できる場所が広がっていく。トークン化された社会の未来予想図。

AIが今後どのように遷移していくのか、それらによって我々の仕事は無くなるのか、具体的にどのような社会になっていくのかを考える参考書。15年後には全脳アーキテクチャ、100年後には全脳エミュレーションなんてことが可能なのかについても非常に面白かった。

1937年に既にこういった人間の生き方の思想がまとめられていたことに驚いた。漫画化されて人気を博したので先ずは漫画版を見て、「あぁ、これは文庫で読んでおこう」と思った。登場人物のコペル君はまだ中学生なのに、彼と彼の叔父のやり取りから学ぶことがたくさんあった。タイトル通り、どう生きるかを考えさせられる1冊。

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