努力の木
専門学校の非常勤講師を始めて一月が経ちました。
ということはもちろん、受講生の皆様においても受験勉強を始めて一月が経過したわけですが。
月に一度の確認テストの採点をしながら、答案から、文字から、努力が尊いものであることを改めて感じました。
もちろん、みんながみんなと言うわけではないですが、時間のない中、それぞれに準備をしてこの時間に臨んでくれたんだと思うと胸が熱くなりました。
現役で講師をしていたときは感じなかったのですが笑、働きながら勉強することの大変さがわかった今、当時は感じ得なかった感情を感じることができたということです。
ただ、厳しいことに試験というものは結果が全てですから、その尊い努力にスポットライトが当たって他人に評価されるのは、合格した時だけなのです。
でも、どうかあなただけはその「努力の芽」を認めてあげて下さい。現時点で彼を評価できるのはあなたしかいないのですから。
周りの人を見て下さい。
あなたよりも努力している人はどれだけいるでしょうか?
多くの人が惰性で生きています。
その中で、働きながらも勉強しようと決めたこと、夢を諦めなかった勇気をまずは認めてあげましょう。
芽吹いたばかりの小さな芽に「認める」「評価する」「誇る」ことで水と肥料を与えて下さい。
そして、日々の積み重ねで大きく大きく育てるのです。
嵐が来てもびくともしないくらい大きな木に育て上げた時、あなたは合格するために1番大切な武器を手に入れられます。
それは「自信」です。
「自信」は、日々の努力を続けた人だけが手にすることができる最終兵器なのです。
試験は競争ですから、他人と比較されることは避けられませんが、はっきり言いますね。周りの人は関係ないのです。自分が大切に育て上げた大きな木が本番ではきっとあなたを助けてくれることでしょう。
試練は乗り越えられる者に与えられます。
あなたに乗り越えられないわけがないでしょう。
胸を張って進め。