ドクターストレンジ2の曖昧な感想その2【ネタバレあり】2022年5月19日
今日は2回目のドクターストレンジ2の鑑賞をして来た。やはり全体像を把握している方が、一つ一つのシーンの理解が深まるので、自分はだいたい2回目の方が映画を楽しめる。ドクターストレンジ2も例外でなく、2回目の方が楽しめた。
まずニューヨークに謎の巨大なタコが現れるシーン。元恋人であるクリスティーンの結婚式に招待され、未練タラタラなストレンジが、街に現れた怪物に気づくや否や、颯爽と変身して立ち向かっていく姿がカッコ良すぎた。しかもそれを見てクリスティーンの新郎が興奮しているのが最高で、その一連の流れにすごく高揚感を感じた。
ストレンジ的にはまだまだクリスティーンとの時間を過ごしたかっだろう。クリスティーンの結婚を祝うべき場なのに、我慢できずに自分の気持ちをさらけ出してしまうというデリカシーのない行動に出てしまったくらいだ。クリスティーンへの想いは相当なものだったことが覗える。
ただ自分が幸せになることよりも、公のために生きるのがヒーローだ。ニューヨークが何者かに荒らされているのを目の当たりにして、一瞬にしてスイッチが入るストレンジの姿に惚れた。
また自分もストレンジみたく、過去の恋愛を引きずるタイプなので、元恋人の前で今現在のカッコいい姿を見せているというシチュエーションに、自分の中にある〝恋愛弱者メンタリティ〟みたいなものが刺激された。そんなことも相まって、冒頭の巨大タコ撃退シーンはこの映画の中で最も興奮したシーンと言っても過言ではない。
その後なんやかんやあって、別世界のクリスティーンと共に手を取り合って困難に立ち向かうことになるストレンジ。その敵は愛する人を失い、すっかり闇落ちしてしまったスカーレット・ウィッチことワンダ。この両者の比較がなんとも皮肉がきいていて、ワンダの悲惨な人生を想像したらすごく悲しくなった。
しかもストレンジがワンダに勝つために行った手段が、ワンダに現実を突きつけるというもの。この設定もすごく残酷で、世界を敵に回してまで一緒になりたかった息子たちにドン引きされたのは、さすがに暴走しまくった挙句の自業自得とはいえ、ワンダが気の毒になったし、あまりにもの救いの無さに絶望した。
今作初登場のアメリカ・チャベスもそうだが、ストレンジもワンダも過去に囚われ続けていたように思う。だがなんとか新たな人生を歩み出そうとしたチャベスとストレンジには未来があり、過去を受け入れられなかったワンダは不幸な結果となった。
自分も今のうだつが上がらない人生に対し、後悔ばかりが先立つが、この映画を観て、これからは前向きに生きていこうと思えた。
最後にメタ的な話になるが、ワンダを演じるエリザベス・オルセンがマーベルと再契約の意向を仄めかしている。今後ワンダにとって、救いのあるストーリーが用意されていることに期待したい。
このままではもうエイジ・オブ・ウルトロン〜エンド・ゲームまでのアベンジャーズシリーズを以前みたいに楽しく観れないくらいにはトラウマになった。
参考までにこちら↓が初鑑賞時の曖昧な感想です。良かったら読んでいってください。