【にほんご日誌(23/2/28)】やはり書いて、進みたい!
昨年夏、公立高校の放課後日本語クラスが始まったのとほぼ同時に、私はプラットフォーム(以下、PF)に登録し、オンラインで日本語の個人レッスンを始めることになった。
夏は初めての仕事に無我夢中で取り組んだ。予約をしてくれる学習者はじつに多様で、日本語のレベルも学ぶ目的も日本語を話す環境もまったく異なる。
一人ひとりの学習者のためにどのようなレッスンをすればその人にとって役に立ち、自信をもってもらえるのか……。
少しでも「やってよかった!」と感じてもらうためには、私自身が勉強を積み重ねることが不可欠だった。
同時に、秋からは高校の日本語クラスがスタートした。
毎日が「にほんご漬け」で過ぎていく。それこそが私が望んでいたことだったし、今でもさらに、そんな毎日が大好きだ。
が、やはり自分のキャパシティには限界があって、手を付けることができなくなってしまったこともある。そのひとつが「note」を書くことだった。
書くことは自分が考えていることを問い直し、次に進むための課題を明らかにするためにとても大切なことだ。ことに、根拠の明らかでないことはなかなか口に出せない私にとっては、人と会話をするためにも、自分が考えていることを言語化し、思考の引き出しの中に整理しておくことは重要なのだと思う。
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昨年度のnote「放課後日本語クラスから」は、1回1回言葉を吟味しそれなりに丁寧に誠実に書いたつもりだった。
今年度は、結局そのような取り組み方をする余裕がなくなってしまった。
が、一方で日本語クラス、PFの個人レッスン、そして一時関わっていたインドネシアの送り出し機関の会話クラスと、体験の量や幅が大きく広がり、それに伴って、考えることも山のように増えた。
それらの体験やそこから学んだこと、気づいたことを記録しておきたい……。
そのもやもやした思いから、「にほんご日誌」を本当の意味での「日誌」に切り替えようと決めた。私は放課後日本語クラスのことも、個性もニーズも異なる学習者との出会いから学ぶことも、区別することなく記録したいのだ。
あと1カ月ほどで新年度が始まる。
来年度、高校の日本語クラスに関わることができるのか、高校からはいまだ契約の話はないが、PFでの仕事は続けていくつもりだ。
2023年度がどのような一年になるのか。しっかりと観察し、それについての感想を記録していきたい。