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トレーニングコーチの仕事は、属人化されやすい。

我々、トレーニングコーチ、あるいはトレーナーの仕事は、専門的なスキルと知識、そして経験が必要とされることから、「属人化」される傾向にあると感じています。

しかし、それでは経済的な面や稼働できる時間•範囲•体力面などのキャパシティに限りがあります。
この仕事が抱えるそういったジレンマを工房という組織として活動していくことで、「標準化」「仕組み化」できればと思い、活動を続けています。
過去に以下のようなBook Reviewを書いたのもそのような問題意識•課題意識があってのものでした。
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しかしながら、現実はやはり、人(担当者)に集約するような形での仕事となり、そこからまたお声がけを頂き、横に仕事が拡がっていく繰り返しになっています。

監督が居て、コーチが居る、そして定期的・周期的にコーチが交代したり、コーチから監督に昇格するようなチームという組織の側から見ると、我々も同じように「人を育てながら」できないものですか?という会話になります。
それができれば、苦労はしません。
1人よりも2人,3人と人を使うことが出来れば、2倍3倍あるいは4倍の仕事を受けて回すことができます。
しかし、その後進を育てていくためには、何より「現場経験」が必要になります。
経験を積む中で、机上の空論ではない、真の専門的な知識とスキルを身につけることができます。
では、その後進を育てるために、契約するチームの側がその人数分の交通費や、アシスタントも含めての報酬を負担してくれるでしょうか?
多くの場合、自前で負担をしながら育てなければなりません。
そうすると、当然のことながら、自身のサラリーを上げることも、一人前に育っていく、つまり稼げるようになるまでにも、相当な時間がかかります。
そして、結局のところは、一人でやってしまった方が早いということになり、仕事の属人化から抜け出すことはできず、制約が生まれる事態を招くことになるのです。

この辺りの課題を見事に解決し、組織としてノウハウを標準化•仕組み化して、質の高い指導なりを提供している会社やグループはどのぐらいあるのでしょうか?

私個人においても、工房という組織においても向こう10年ほどの課題として、良い解を見つけられたらと思います。

JPFストレングス工房
鬼頭 祐介

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