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プロ野球選手への道

昨日、NPBドラフト2024が終了しました。
工房が携わる選手からは、1名選出されました。
おめでとうございます。

2011年から今年で14年連続の選出、鬼頭個人としてメインで担当した選手では、2017年から8年連続となります。
毎年のようにドラフト会議に、半ば当事者のごとくドキドキさせてもらい、有難い限りです。
もっとも、工房のおかげで〜とか、自分が指導したから〜などと、喧伝するつもりも誇示するつもりもありません。
選手が努力した時間や労力を考えたら、我々が関わった時間などはほんの僅かにすぎず、貢献度(?)は数%、あるいは0.数%にすぎません。
たまたま縁あってそのような選手達に携わらせてもらい、自身が夢みたプロ野球の世界に進んでいく選手に、ある種の自己投影をしながらサポートすることが喜びとなっています。

さて、そのような経験の中でプロに進んだ選手、そしてその数十倍以上のプロに進めなかった選手をみてきています。
プロに進めなかった選手の中には、プロ志望届を提出して指名を待つも呼ばれたなかった選手〜その俎上にすら載らなかった選手まで大半の選手を含んでいます。
では、プロに進める選手と進めない選手を分けるものとは何でしょうか。
野球の技術が優れていることは言わずもがなです。
それ以外の部分で挙げるとすると、私なりの考えにはなりますが、表題の写真にあげた言葉が表すように「目標」にあると思います。
下記は、有名な社会教育学者•後藤静香氏の詩「第一歩」の一節です。

致知出版社Facebookより

プロに進んだ選手は、ある程度早い時期から「プロに行く/プロに行きたい」ということをハッキリと口に出します。
そして、それに相応しい生活習慣や練習•試合での立ち居振る舞いになっていきます。また、携わるこちらも、プロのレベルと現状のレベルを鑑み、逆算してトレーニングを組み立てたり、それに応じた声がけをしていくことになります。
つまり、自他共に、目標に向かって進んでいくことになります。

一方、プロに進めなかった選手は、多くはドラフトイヤーになってから急に「プロに行けたら行きたい」と口に出し始めます。
しかし、そのような選手のほとんどは、もっと早くその気になっていれば…あと1年早く準備していれば…というケースばかりでした。
付け焼き刃とまでは言わないまでも、手が届きそうかなぁという状況になってからようやく、何となく目標をプロに定めたというような印象を受けます。

このような両方の事例を相当数みてきました。
そして、言えることは一つです。
目標は明確に、そしてなるべく早くから定めること。
目標を定めたら、あとは逆算的に準備をするだけです。
準備とは日々の積み重ねです。
つまり、目標がその日その日を支配する、という言葉に帰結されるのではないでしょうか。

プロ野球に進めるような才能を秘めた選手の皆さんは、是非「行けたら行きたい」というような中途半端な願望的な目標設定ではなく、「(プロに)行く!行きたい!」という明確な目標を早い段階から定めて、日々の練習に取り組み、それに相応しい生活を送って欲しいと思います。

JPFストレングス工房
鬼頭 祐介

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