[ 木村さ〜〜ん!をより楽しむ ] なぜ木村拓哉さんは平常心の面タオルを好むのか?
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[ 木村さ〜〜ん!] 木村拓哉さんの剣道企画,とてもよかったですね。木村拓哉さんのことをよく知っているひとでも,剣道はあまり知らない人もおられるかもしれません。この記事では,動画では語られていなかった木村さんの剣道に対する思いを
紹介します。それを知った上で,もう一度動画をみてみると,より楽しくみることができるかもしれませんね。
今回は子どもたちと一緒に稽古。事前に道場の子どもたち,先生分の面タオルを用意。面タオルというのは,面をつける際,頭につけて面が汚れないようにする日本手ぬぐいのことです。木村さんの用意された日本手ぬぐいには「平常心」という言葉が白抜きで大きく描かれています。
木村さんにとって剣道とは
さて,木村さんは以前別のところで剣道の非日常性について語っています。
非日常である剣道。その稽古のときや試合のときに,平常心でいるよう心がける。
おそらく木村さんは剣道をスポーツとしてとらえるというよりは,心を鍛えるものとして捉えていたのではないでしょうか。怖い,打たれるんじゃないか,自分も
打ちたい打ちたいと思う。そういう心が蠢く非日常のなかで「平常心」でいることを大切にしてきたという木村さん。木村さんは,剣道というものをどうも単なるスポーツとしてはとらえていないようです。
それがよくわかるのは,別のインタビューで「剣道が趣味か?」と糸井さんに尋ねられたときの木村さんの返答です。「趣味ではない」と木村さんは答えています。その口ぶりから剣道を趣味以上のものとしてとらえていることがわかりました
。木村さんにとって剣道はとても大切なものだということがよくわかるインタビューでした。
木村さんは稽古とどう向き合っているか
今回は面をつける前までです。面をつけずに,正面打ちや跳躍素振りをします。汗が吹き出していましたので,おそらくそれ以外にも素振りをしっかりされたのでしょう。
木村さん。跳躍素振りもしっかり前後に体を運ばれていました。いいかげんにするひとも多いように思いますが,丁寧に素振りをされており,すごいなーと思います。1セット30回されていました。たぶん何セットかされたと思いますが,1セット目であっても,跳躍素振りは,なぜか20回すぎたくらいから,しんどくなります。しかし,木村さん,全然しんどさが顔に出ません。それがすごいなーとまた思いました。
素振りと素振りの待つ間などに体を右左と揺すりながら待つひともいますが,木村さんは姿勢正しくきちんとたたれていたところも,すばらしいなと思います。特に稽古中白い歯を見せることなく,真剣に稽古されている様子がとてもすばらしいと感じました。子どもと稽古をしていると,どうしてもちょっと要らないことをしてしまったりしますが,そんな様子はまったくありませんでした。すごい!
のがゎ@Webライターさんによると,テレビで木村さんが上段をとっていたということですから,高校入学後も剣道をされていたのでしょう。18歳で剣道をお休みしたとしたら,(途中,バラエティやドラマで剣道具をつけることはるとしても)木村さんは30年以上稽古から遠ざかっているということかな?
そんな長いブランクがあるのに,剣道にチャレンジするのは誰でもできることではありません。素晴らしいと思います。意外かもしれませんが,剣道でよくある怪我のひとつがアキレス腱を切ったり痛めたりする怪我です。剣道は静から動へ予備動作なく以降するので,体に結構負担をかけます。木村さんが剣道の稽古を非日常と表現したことは先にも言いましたが,動作自体も日常生活では使わない筋肉を使います。ですので,ブランクのある場合,なかなか飛び込み面ひとつとっても思うようにできません。にもかかわらず,真剣に剣道の稽古をされており,大変素晴らしいと思いました。
木村拓哉さんの剣道の稽古,ぜひ,また見る機会のあることを願っています。
より学びたいひとに
木村拓哉さんの魅力の源泉はどこにあるのかを考察しています。
武士の一分の考察もあります。
太田省一「木村拓哉という生き方」(青弓社)
剣道の所作について歴史的経緯などを踏まえてまとめてあります。
剣道をしているひとは必携でしょう。
馬場武典「剣道の礼法と作法」(体育とスポーツ出版社)
わかりやすく剣道具の置き方,付け方,持ち運び方などがまとめてあります。
剣道の稽古も段階的に系統立てて整理してあり,参考になります。
湯野正憲・岡村忠典「剣道教室」(大修館書店)
剣道の歴史,着想が詳しく書かれています。
残念ながら,本屋さんにはないようです。古本屋さんでみつけたら,買っておいて損はないです。
坪井三郎「やさしい目で見る剣道教室」(永岡書店)
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