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11月26日は後醍醐天皇の生まれた日。

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概要 このページでは「今日は何の日?」をテーマに,今日生まれたひとや,今日あった歴史的出来事について書いていきます。昔のことを思い出し,それを題材に周りのひとと会話するきっかけづくりにお使いください。毎日提供!(たぶん)

今日は何の日

11月26日は後醍醐天皇の生まれた日です。

天皇による親政を理想としました。親政というのは,天皇が政治を行い。国の統治の責任をもつことをいいます。古代の日本は天皇が政治の中心であったので,親政が行われていたといっていいと思います。

後醍醐天皇の時代は鎌倉幕府が政治の実権を握っていました。後醍醐天皇は鎌倉幕府を倒し,親政を実現しました。

戦前の教科書を見ると,楠木正成が取り上げられています。

  • 福田 喜彦「昭和戦前期における歴史教育論の変容過程」 [jstage]

楠木正成は,後醍醐天皇を支えた武将です。到底勝ち目がない状況でも後醍醐天皇に忠誠を誓い悲劇的な最後を迎えました。後醍醐天皇に対する揺るぎない忠義心と同じような気持ちを小学生のこころのうちに育むことが目的でした。

ひとは易きに流れるだと思います。日頃忠誠を誓っていても,旗色が悪くなると簡単に乗り換えてしまいます。あるときはかたく誓った約束も,時間がたてば,したことも忘れてしまいます。当時の文部省は,人間というものが易きに流れることをよく理解していたので,それとは真逆の人物を大きく取り上げたのでしょう。江戸時代に読まれていた葉隠にしてもそうです。ふたつの選択肢のあいだで迷うようなことがあれば,難しいほうを選べという考え方も,人間は結局易きに流れることを知っていたからでしょう。

どういう生き方が正しいかというのはとても難しい問いです。ある人物の評価を行うことも,また大変難しいことです。

興味をもたれた方へ

  • 日本史史料研究会 (監修)「南朝研究の最前線 ここまでわかった「建武政権」から後南朝まで」 (朝日文庫) [Amazon]

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