「平野が一面水面になった」 9月15日は,「慶応2年寅の大水」が発生した日です。
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概要 このページでは「今日は何の日?」をテーマに,今日生まれたひとや,今日あった歴史的出来事について書いていきます。昔のことを思い出し,それを題材に周りのひとと会話するきっかけづくりにお使いください。毎日提供!(たぶん)
今日は何の日
「慶応2年寅の大水」
1866年9月15日,「寅の水」と呼ばれる水害が発生。徳島県を流れる吉野川の堤防が壊れ,平野が見渡す限りの水面となったという。37020名の命が失われた。
徳島県国府町芝原にある蔵珠院には,未だその水害の痕跡が残されている。寺の茶室の壁には浸水時のあとが残っているが,その高さは3メートルであるという。
この寅の水は徳島のひろい地域で被害をもたらしたようで,徳島県の西部の富岡でも大きな被害が出ているようだ。
より学びたいひとへ
四国防災共同センターが,「四国の防災風土資源 知恵・教訓調査報告書」をまとめている。この資料は各地にある災害を後の世に残すために先人が建てた災碑などを紹介し,どのような背景で災碑が建てられ,その災碑にどのようなメッセージを先人が込めたのかわかりやすくまとめている。現地に実際に行って学びたい人向けに作られたのだろう。とても興味深い資料である。
四国防災共同センター,「四国の防災風土資源 知恵・教訓調査報告書」。[クリック]
治水については古代から現代までわたしたち社会の課題である。日本全国に多くの河川があり,そこに住む多くのひとがいる。以下の論文は,吉野川の治水に対して農民たちがどのように関わってきたかをまとめた論文である。徳島大学の澤田先生によるもの。
澤田健吉 (1984). 「吉野川の歴史」第4回日本土木史研究発表会論文集. [クリック](J-stage のサイトへ移動します)
封建時代から近代まで,日本の水害と治水の歴史をわかりやすいく書いた本として,以下の高橋先生の本がある。
高橋裕「川と国土の危機」(岩波新書) [クリック](Amazonのサイトに移動します)
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