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1月16日は禁酒法が制定された日。
1月16日は禁酒法が制定された日です。
1920年1月16日,アメリカで禁酒法が制定されました。
キリスト教では,酒は神への信仰を忘れさせるものとして禁忌の対象でありました。7つの罪のひとつに,大食がありますが,酒は大食の罪の象徴とも考えられていたようです。
仏教でも酒は飲んではいけないものと考えられていました。仏教徒には,生き物を殺してはいけない,盗みをしていはいけないといった戒律のほか,酒を飲んではいけないというものもあります。
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多くの文化圏で酒は飲むべきものではないとみなされていたようです。酩酊によってひとは理性を失います。理性を失い,情動や欲情を制御できなくなった人間はすでに人間ではなくなっています。また,酒にはアセトアルデヒドが含まれていますが,これは発がん性物質です。発がん性物質を喜んで飲むなど正気の沙汰とは思えません。
理性的に考えると酒などは飲まなくていいのですが,飲まずにはやってられない場合もあるでしょう。昔の日本では祭りの際には神社で酒が無尽蔵に振る舞われたと言います。その日はみなが酔い潰れるまで飲んだといいます。一年に一度,そうした狂乱によって共同体が一体となる日があったのでしょう。
今思えば,そのような風習は悍ましいものだと思います。
苦しみから逃れることができ,ひととのつながりを感じることができる手段には飲酒しかないのでしょうか。たぶんそんなことはないでしょう。
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