佐賀県に移住するなら心得ておきたいこと10選
佐賀で18年間育ち、4年ほど外に出て昨年帰ってきました。なんちゃってUターンではありますが、外に出て帰ってくると他の地域と違う部分を感じることがあったのでまとめてみます。
あくまで個人の考えですので、真に受けないでくださいね。
1.言葉遣い(方言)が怒鳴っているように聞こえるけど気にしない
佐賀に限りませんが、九州北部の方言はややきつい気がします。怒鳴っているような感じでしょうか。実際はただ話しているだけなんですけどね。
実際のところ、本当に怒っている佐賀県民は黙りだします。沈黙が長くなると何かしら不快な思いをしている可能性あり。自分の口で「嫌だ」と言える人は少ない印象です。県民性的にもシャイなんでしょうね。
2.小さな県だけど、地域ごとに方言が違う
面積ランキング42位の小さな県ですが、地域ごとに方言が違って同じ佐賀県民同士ても「???」となることもあります。藩が違ったことが原因なようで、詳しくは県庁のPDFを見てみてください。
佐賀県の方言と言えば「がばい」が有名だと思いますが、この方言を使っている人に出会ったことがありません。わたしも同じ「すごい」という意味なら、「すごか」とか「がい」を使いますね。最近は全くの標準語ですが(笑)
3.国道34号線は渋滞する
田舎だと道路渋滞は少ないと思いきや、国道を中心に通勤通学時間帯は毎日渋滞しています。特に佐賀県の主幹とも言える国道34号線(またの名を北バイ)の渋滞はなかなかなものです。
基本的に1車線が多いので、人口が少なくても渋滞してしまうわけですね。同じく各方面の列車も、通学時間帯は座れない程度には混雑しています。侮るなかれ。
4.鳥栖市と基山町はもはや福岡県
佐賀=田舎みたいなイメージが強いわけですが、鳥栖市と基山町はもはや福岡県です。完全に住宅街が広がっており、田舎のスローライフとはいきません。福岡市内へ通勤する人も多いですからね。
ただし、住み心地が悪いと言いたいわけではありませんよ。都会へ好アクセスながらも、五ケ山や背振山といった山間地帯へも車で30分程度。移住者が増えているのも頷けます。
5.山間部は冬用タイヤ必須
「九州って雪降らないんじゃないの?」と思いきや、山間部は普通に雪が積もります。基本的に冬用タイヤの履き替え必須です。軽自動車でも4万円、普通車なら6万円以上の出費になるので、油断なりませんね。
平野部は年に2~3日くらいしか積もらないので、タイヤチェーンを持っておけば問題ないでしょう。佐賀はほとんどが平野部ですし、冬用タイヤを付けている車はそれほど見かけないのが現実です。
雪が降った日は会社を休む人も多いですしね。豪雪地帯にお住いの方には信じられないような話かもしれませんが、雪で学校が休みになることもあります。
6.有明海は海ではない(偏見)
大半の方にとって、海と言えば波があってサーフィンみたいなイメージでしょう。実際、佐賀県の北部にある唐津湾では、ヨットやサーフィンを楽しんでいる人も多く見かけます。
ただし、南部の有明海はもはや「沼」です。波もあるにはあるのですが、満潮のわずかな時間だけ。写真をどうぞ。
鹿島市では「ガタリンピック」なるイベントも開催されているので、気になる方はチェックしてみてください。
7.休日の「ゆめタウン佐賀店」と「モラージュ」は混雑する
佐賀県民御用達のショッピングモールと言えば、「イオンモール」「ゆめタウン」「モラージュ」でしょう。おそらく大半の人が同意してくれるはず。
特にゆめタウン佐賀店は、ロフトや無印良品などのお店が入っているので、県外からのお客さんも多いです。周辺の道路もそこそこ渋滞するので、覚悟して行った方がいいかも。
8.佐賀県民の休日は、割と県外に出がち
佐賀県民に限った話ではないかもしれませんが、よく福岡や長崎・熊本などに遊びに出ることが多いです。わたし自身も、高校時代は福岡市内へ遊びに行っていました。佐賀駅から博多駅まで、4枚きっぷを買えば片道換算650円で行けてしまうため非常に便利です。
これはわたし界隈限定かもしれませんが、冗談っぽく「佐賀は福岡の植民地」とも表現していましたね。それくらい福岡市内へ行くことが多いし、憧れのようなものもありました。福岡も、他の大都会と比べたら田舎なんですけども。
9.佐賀国際空港から格安で東京まで行ける
佐賀県の南部にある佐賀国際空港から、成田空港までのLCCが1日1便出ています。SPRINGJAPANが運営し、価格は7,500~9,500円ほど。
福岡空港からpeachを使えばもっと安く行けますが、空港までの交通費と手間を考えたら佐賀空港のほうが空いていることもあって楽です。しかも、駐車場代は無料。福岡空港は普通車で1日2,400円もかかりますから、かなりの差ですね!
ブログにも書いているので、よかったら読んでいってください。
10.トータルして利便性のよい田舎という印象
佐賀県内のどこに住んでも、そこそこ大きなスーパーやコンビニが点在しています。県自体の面積が小さいこともあって、佐賀市内や隣県への移動も比較的楽です。高速道路や無料の車専用道路も走っていますしね。
渋滞に関しても、通勤通学時間帯やGWなどのイベントを除けば、かなり緩いほう。トータルして利便性に優れた県と言っても過言ではないでしょう。
ただし「車は必須」です。佐賀市内や鳥栖市内のど真ん中に住めば、バスや電車でまかなえるかもしれませんが、休日の移動などを考えても車を持っておいた方がよいでしょう。路面電車や私鉄などは走っていないので、車を持っていないと不便になる面が出てきます。
まとめ
ということで、佐賀県に移住するなら心得ておきたいことを10個考えてみました。個人的にもずっと佐賀県に住んでいたら気づけなかったことも多かったですね。
特に⑩の利便性に優れている点は、県外の地方都市に住んでみて感じた部分です。どうしても仕事の都合やショッピングに行きたくなりますから、福岡市内に近いのはやはり利点。
「ド田舎の限界集落に住みたい」という方は、九州内なら宮崎や熊本界隈がマッチするでしょうし、「車を持たずに生活したい」場合は福岡市内か九州以外の地方都市を選んだほうが無難でしょう。
そこそこの田舎で生活しつつ、たまに都会で楽しむ。そういう生活なら佐賀県内への移住もおすすめだと思います。とはいえ、最後は自分の直感ですから参考程度で。