精神科病棟に入院した経緯と体験談
精神科の開放病棟に70日入院していました。今回はそのときの様子や素直な感想を共有できたらなと思います。
入院した経緯
8月あたまに救急搬送されたショックなのか、めまいと食欲不振が続いていました。内科や脳神経外科に行くと「自律神経の影響でしょうね」と言われ、精神科には行かずに漢方薬の服用や自宅療養。
しかし、9月に入ると夜中に何度も目が覚めるようになり、車の運転中にパニック発作。そしていわゆる希死念慮が出てきました。いまだから言えますがいのちの電話にもお世話になったほどです。
これはマズイと思い、近くの精神科に電話をかけたのですが2か月待ちと言われてしまいました。その後、家から近い順に電話をかけまくったものの、早くても3週間後。もう精神救急病院しかないかなと絶望でした。
しかし、いのちの電話で教えてもらった県の精神福祉センターの制度を使って、精神科の先生にカウンセリングをしていただけることになり、「双極性障害かもしれない」「入院したほうが無難」という話に。
そして家からは車で1.5時間ほどかかりますが、そこの病院だったら今すぐに受診できるし入院も可能なことがわかり、当日中に受診。3日後に入院することとなりました。
精神科入院のメリット
病院にいるととにかく安心です。精神科の薬は副作用も出やすく、薬を飲むだけでも不安になるものですが、病院内だったらなにかあっても対応してくれるという安心感があります。
わたしも薬の量を増やした際、1日中眠気とめまいが続いて、2日後に減薬してもらいました。通院だとこのスピード感では対応してもらえませんよね。
あとは「罪悪感がなく休める」というのも非常に大きい。病院内には本もたくさんありますし、OT(作業療法)の時間も週6日あります。塗り絵や陶芸を楽しんでいました。
お風呂も大浴場になっており、週に5日は湯船に入れます。残りの2日もシャワーは使えるため、お風呂も毎日の楽しみでした。
自宅療養は家庭環境にも大きく影響を受けます。うちも要介護の祖母がいまして、夜中に起こされることが多かったんですよね。先生から入院を勧められたのも、自宅の環境が療養に好ましくないとの判断でした。
入院中のストレス要素
開放病棟だったのである程度の自由はあります。スマホも朝6時半〜夜22時まで触れました。
外出は週に4日。ご飯は必ず病院内で提供されるものを食べること。外泊(自宅に帰る)は月に5日まで。
ルールとしてはこんな感じです。個人的に外出できない週3日間は、外を自由に散歩できずお菓子なども買いに行けず、ちょっと閉塞感というかストレスに感じてしまいました。
あとは食べ物。病院のご飯はちょっとだけ味気なかったというのが本音です。ココイチ食べたいなとか思っていました。笑
まあでも、こういうちょっとした不満が出てきたのも入院して2週間後からです。はじめのうちはとにかく「どうにかラクにしてくれ」という気持ちしかありませんでした。はじめの2週間は外出もせず、お菓子を食べたいともあまり思いませんでしたから。
不満が出てくるということは、多少なりとも余裕が出てきた証拠です。
入院してよかった
入院したのは正解だったというのが素直な気持ちです。というか、入院していなかったらここまで療養できず、もっとこじらせていたかもしれません。
看護師さんも作業療法士さんもとにかく優しかったです。また戻りたいとは思いませんが、貴重な経験にはなりました。