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日誌「チェリーパイのことを思い出した」 #1393

タイトルやその音楽は以前から知っていたが、実際に見始めたのは去年のこと。私は『熱海の捜査官』という2010年に放送されたドラマが好きで、今でもサブスクに追加される度に見てしまう。その原型とも言えるのが『ツイン・ピークス』というアメリカのドラマだ。見始めると案の定引き込まれて、「これは熱海の捜査官のあれか!」といった感じでネタを逆輸入した。ストーリーはもちろんのこと1番印象的なのは、主人公が何度も好んで口にするコーヒー(あっつあつ)とチェリーパイだ。イギリスのドラマを見ると紅茶とダイジェスティブビスケットを欲するように、名作には美味しそうな食べ物が登場する。

今日は早朝から都内で労働をしている。まだ夜が明けてない時間に起きて、極寒の外へ飛び出した。その道中で、デビッド・リンチの訃報を目にした。そうして、自然と先のチェリーパイのことを思い出したのだ(コーヒーは職場で幾らでも飲める)。私の住む田舎ではありえないが、ここは大都会・東京。久しぶりにウーバーイーツのアプリを立ち上げて、まだ開店していないお店で注文予約をする。昼休憩時にそれが届き、自分が主人公のような気分で食べた。考えてみれば、チェリーパイはあまり馴染みがない。注文したお店の特徴なのか、とても甘酸っぱかった。これからも、永遠にこうして思い出すだろう。

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