気づき|おもいをかたちにする仕事⑤
着物
母から祖母たちの着物が送られて来たのは、イーストハーレムに小さなアトリエを構えた頃だったと思う。。
この頃から、作品に着物の生地を使うようになったの。
でもその前は、全く着物には興味がなかったんだけど。。。
同居だった祖母は着物を作る人だった。
子供の頃、家には当たり前のように着物があったのに、
当たり前すぎて、全く特別に思わなかったんだよね。。。
そして別段興味もないままに大人になり、、、
外国に住み、日本を離れて住むようになると、
それまで日本の外に興味の全てが向いていたのに、今度は日本の歴史や文化にちょっと何かを感じるようになっていったの。
改めてじっくり着物を見てみると、
色の美しさや、その組み合わせ、独特な柄に感動。 特に絶妙な色使いのセンスは日本ならではのバランスの良さなんじゃないかな、と気づくのです。
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今は、現代っぽい着物の着方や、自由なコーディネートを楽しんでる人が増えていて嬉しくなります(^ ^)
でも一方では、家族が残した着物や、若い時に来た着物の行き場に困ってる人たちも多いよね。
思い出があるから捨てられない、
母が大切にしていた形見の着物だから手放せない、
とにかく捨てるにはもったいない、、
など、着ないけど、そのままタンスの肥やしになるのも。。。
そんな悩み事の相談にのっていたら、いつしかセミオーダーを受注するようになりました。
今までの一例を紹介します。
↑お母様の形見のウールの着物をふんわりグラニーバッグに。
↑衝動買いした帯のデザインが大胆すぎたので使えず角バッグに変身!
↑作った着物の残りの端切れ布を使ってトートバッグを制作。
↑お母様の形見の着物を裏使いでポップな雰囲気に。
↑お母様の形見の帯でクラッチにもショルダーにもなるがま口バッグに。
こんな風に、違うかたちになって使えたら着物もきっと嬉しいのでは、
と思うのです。
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祖母が作った七五三の着物は、私が着て、妹が着て、、妹の娘が着て、そして私の娘が着ました。私が着た成人式の着物はいずれ娘が着るでしょう。
でも、いつか着るという役目が終わった時は、違うかたちで使うことになるのかな。
今の生活のスタイルに合わせて。
つづく。。。おもいをかたちにする仕事⑥
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