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【歌詞和訳】Blacktop / Julien Baker (Sprained Ankle)

序文

インディーズこそ歌詞っていいのに、和訳がないですよね。
私も高校時代その煩わしさを痛感してきた1人でした。

大学に入ってから英語を学びTOEIC845点を取得するまでになったので、そんな過去の僕みたいな誰かのお役に立てたらと、“その和訳が欲しかった“って言う曲を和訳していきます🔥(リクエストありましたら是非教えてください)

訳してみてどんな歌だったか。

敬虔なクリスチャンであるジュリアンが交通事故に遭い、
九死に一生を得たときの話でした。
敬虔ながらも疑問詞のDoを抜いた疑問文で始まるようなところをみると、やはりロックンローラーな所も垣間見えて面白いです。

その時に脳裏に焼きついたであろう、血、車、街灯、アスファルト、
そして彼女のイメージがうまく表現された詩となっています。

Blacktop (アスファルト)/ Julien Baker

you think that there's a way I could ever get too far
私が一度でもやりすぎたことがあったと?

get too far = やりすぎる ever = これまでに (at any time)

※この曲において“you“は神様

That you'd ask me where I'd been
あなたは私が何処にいたのかを尋ねてくれたの?

Like I ask you where you are?
私が“何処にいるの?“って今あなたに聞くみたいに

But I know you’re in the pews
でもあなたが教会の椅子に座ってたのは知ってるよ

pew = 教会の椅子
ジュリアンは神様が椅子に座っているのを感じた。

The same as stools around the bar
バーのスツールに座るのと同じように

And I know I saw your hand
私はあなたの手を見た

ジュリアンを事故から生き延びさせるために神が手を差し伸べてくれた。
その手をジュリアンは見た。ということ。

When I went out and wrapped my car
私が車で街灯に突っ込んでしまった時に

Streetlamp
街灯に

Around the streetlamp
街灯に

wrap aroundは巻きつける、纏うなどの意味で、そこから転じて
“wrap car around sth“ = “車でsthに突っ込む“

ex. wrap car around tree =木に突っ込んでしまった。

So I wrote you love letters
だから恋文を書いたよ

And sung them in my house
それを家で歌ったの

And all around the South
そしてサウス全土で

The broken strings and amplifiers scream with holy noise
壊れたストリングスとアンプは聖なるノイズで叫んでいる

壊れてしまった楽器からでるbrokenなノイズのことをholyだと歌っている!

In hopes to draw you out
あなたを連れ出すために

引き続き, you = god

But if no one sings along in praise
でも誰もあなたへの賛美として歌ってはいない

ジュリアンはサウスでは他の人よりも敬虔なクリスチャンで、
少し他の人と違うようです。

Are you still proud when I open my mouth?
それでも私が口を開くことをまだ誇りに思ってくれますか?

Come visit me
きてよ

Come visit me
訪ねてきてよ

In the back of an ambulance
救急車の後ろに乗ってる私のところに

A saline communion that I held like a seance on the blacktop
アスファルトの道の上で、私が開催した塩分を含んだ聖餐式。
ブードゥー教の降霊の会みたいだ。

聖餐式とは、ワインとパン(キリストの血と体)を聖職者の人にもらって人の罪からの救いの成就を願う式。よくholyという形容詞が頭につくので、salineはとてもレトリックの効いた表現。

どういうことかというと、
彼女は、道の上で緊急の点滴を受けている。塩分とは、出血性ショックのための治療に用いられる食塩。彼女は、自分の考えとは違う人の血で生き長らえる。

The devil in my arms says feed me to the wolves tonight
腕の中の悪魔が、今夜私をオオカミに差し出せという。

おそらく悪魔とは鎮痛用に打ち込まれたモルヒネ

And come visit me
だから、訪ねてきてよ

In the back of an ambulance

救急車の後ろに乗ってる私のところに

And a saline communion that I held like a seance
アスファルトの道の上で、私が開催した塩分を含んだ聖餐式。


跋文

所々わかりずらい表現にもなってしまいましたが、少しでも曲の雰囲気を掴むための一助となれば幸いです!

今回訳していて初めて彼女が敬虔なクリスチャンであることを知り、私の中では歌詞がイメージとだいぶ違ったことが印象的でした。キリスト教についても浅識だったので調べるのがすごく大変でした。

しかしながら、生々しい実体験を自分の思想と共に歌詞に落とし込むということのレベルがすごく高くて共感はない中でも、やはりいい詩だなと感じました。

また、やりますのでモチベのために是非高評価お願いします : ) y

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