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株式市場はプチバブルからリアルバブルへ?

(本稿はFacebookグループ「よーよーの資産形成塾」からの転載です)

・先月の「人生サバイバルのための経済入門」はご参加いただいた方々から嬉しいフィードバックをいただきました。ありがとうございました😊

・ここ最近は、専門誌執筆、東証マネ部!でのインタビュー記事掲載など、対外活動も積極的に行っています(元チーフエコノミストFPが考える「米大統領選挙」が資産形成に与える影響 | 東証マネ部!)。近々、東証マネ部!に第二弾の記事(テーマはまさに資産形成)が出ますので、楽しみにしていてください😊

○先週の相場

          終値    前週比
S&P500       5,870.62   -124.92
日経平均      38,642.91   -857.46
ドル円         154.34      1.71
米10年国債利回り    4.444    0.139

○振り返りと今週の注目

この1ヵ月程度の米国株式市場をざっくり振り返ってみると、

10月末〜11/4:米大統領選挙前の不透明性で株安
11/5〜11/11:トランプ氏勝利で株価大幅上昇
11/12〜11/15:パウエルFRB議長の発言などで株価反落

という流れでした。

ハイテク決算も相場に影響を与えましたが、全体としては選挙直前の調整売りの後、トランプ氏勝利が判明すると、規制緩和や景気刺激などのポジティブ要因に目が向き株買いが進みました(基本的には選挙結果が判明すると勝者にかかわらず株は上がりやすいです)。

その後は、11/14にパウエルFRB議長が「利下げを急ぐ必要性についていかなるシグナルも発していない」と利下げを急がない姿勢を示したことや、短期的なトランプトレードの一服感を受けて、株価は週末にかけて値を下げました。

足元のPER(株価収益率)は22倍と比較的高水準にとどまっています。通常であればこの水準には割高感があり、先行きの相場下落の可能性を意識するレベルですが、今の株式市場は上向きの力が優勢で、ある程度攻めのポジションを持っておいた方が良さそうな雰囲気があります。

9月にS&P500が5,600台にあった頃に、プチバブルの匂いと申し上げてきましたが、11月に入って一時6,000台を付けたあと、現在は5,800台。テクニカル的にはもう少し下もありそうですが、全体的な方向は上向きという感じです。実際にリアルバブルがやってくるかは別としても、それに備えておくことが必要だと考えます。

日本の株式市場は米国と比べると伸び悩んでおり、米国で好材料が出ても米国ほどは買われず、米国で悪材料が出ると米国以上に売られるといった展開が散見されます。為替市場では円安ドル高でドル円が154円台となっていますが、円安による株価の押し上げは限定的な感じです。

ただし、米国株が再び上昇するのであれば、相対的に割安感のある日本株にも物色が広がりますので、買い場を探していくのが良いと思います。

この先も上下に振れる展開が続きそうですが、結局のところこの1年は、下がったところでは買い、あるいは淡々と積立投資を続ける、というスタイルが奏功しています。8月初旬の日米の株価急落を振り返っても、たとえあそこで買い増せなかったとしても、売らずに投資を継続していれば十分合格点です。

あの時に人気投信にまとまった売りが出ていたことを考えると、我慢できずに怖くて売ってしまった人たちが結構いるのだと思います。この勉強会に参加されている皆さまは投資を継続していると思いますので、それでもう十分OKです。

今週も楽しく増やす資産形成をしていきましょう😊

私が代表を務める「ワイズ・アセット・デザイン」のウェブサイト

Facebookの勉強会グループ(無料:参加承認制です)https://www.facebook.com/groups/535315267271726/?ref=share

日経ビジネスに私の記事が掲載されておりますのでご覧ください
役職定年を割り切れず、学び直してメガバンクの肩書を捨てた:日経ビジネス電子版 (nikkei.com)

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