「因幡うどん」のごぼう天うどん@博多
月曜から福岡で過ごして最終日の金曜、最後のランチは天神のまんなか、西鉄駅直結のソラリアステージの地下にある人気店「因幡うどん」に入った。博多のソウルフードともいわれるごぼう天うどんを注文する。今回すっかり博多のうどんが好きになった。透明感がありうす味ながら香り高いおだしと、そのだしの旨みがしみたやわらかめの麺。まったくもって好みの味で、これまで知らなかったのが残念なくらいだ。「因幡うどん」は、福岡県内に8軒を展開されているそうで、「因幡」は鳥取とは関係なく、天神付近の旧町名が店名の由来だとか。
ごぼうのかき揚げ状のものがどんと乗っかって出てくる。見た目はボリュームがあるが、ごぼうは薄切りにしてあって、食べているとハラハラと崩れてきておだしと一体になってくる。油っこさはまったくなく、胸やけなどしないどころか、油の後口もないくらいだ。これ、近所にあったら毎日食べるなあ。
平日の5日間、福岡の味を堪能した。水だきに始まって、福岡出身の年下の知人に教わった小体な居酒屋では地元の海鮮などを。「グランドハイアット」のオールデイダイニングでは糸島ポークのロースト、中洲の博多ラーメンに、ちょっと意識高い大名エリアのおしゃれ系も何軒か。どこもハズレということがなかった。以前より話には聞いていたが、食のレベルが高い街だと実感することができた。エリアごとにしっかりと特徴があって、それぞれのエリアで働いていらっしゃるみなさまの、ランチタイムや夜の飲みの時間帯にちょこっとおじゃまするかのような感覚も楽しかった。
全国に展開しているチェーン系のお店が、大都会のわりにすくなく、もつ鍋、うどん、ラーメン、焼き鳥などの地元系チェーンが目立つのも特徴的だと思った。外食が特別なものでなく日常的に楽しまれていて、高級なものから日常の安価なメニューまで、レベルの高さが保たれているのは素晴らしい。
午後のフライトで羽田に帰るべく、後ろ髪を引かれる思いで福岡空港に向かった。空港でまたびっくり。街中で見かけたいくつかのお店がレストランやフードコートの一部として展開されていて、多くの客で賑わっているではないか。今年後半利用した、秋田や広島の空港のそっけない感じ(秋田、広島のみなさまごめんなさい! 個人の感想です)とは大違いである。そして「因幡うどん」を発見! じつはヒルに天神で食べたとき、小ぶりなご飯ものがいくつかあるのにひかれたのだが、量を考えてガマンしていたのだ。ちょうどいい時間が経っていて、今度は迷うことなくかしわ飯にぎり2個、を注文、即完食。
福岡は空港にいたるまで徹底した外食の王国であった。次回は週末に来てみよう。
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