ねんねのレベル別攻略法
1日に何度もする寝かしつけ。実は寝かせる時間帯ごとに難易度が異なることをご存知ですか?
コンディションが同じでもすんなり寝る時と寝ないとき、色々あるんです。
難易度別ねんね攻略法
難易度★:夜の就寝
生後3ヶ月ころから睡眠ホルモン(眠たくなーるホルモン)が機能し始めます。
そうすると、眠たくなーるホルモンを味方につけることができます。
人間は朝起きて夜眠たくなる生き物なので、夜の睡眠は本能的に眠れるんですね。
ただ、日中の刺激が多かったり睡眠が少なかった場合などには、寝ぐずりギャン泣きで夕寝レベルの難易度になることがあります。今日はもう本当に無理だわっていう日は頑張るのを明日にするのもひとつの手です。
このとき、入眠時=ちょっと目が覚めた時、が一致していると長く眠ってくれます。それってどういうこと?と思われた方はこちらをご一読くださいませ
難易度★★:朝寝
夜の就寝のあと、睡眠時間がしっかり取れていることや睡眠中の刺激も少ないためじっくり休めていることが多く、朝の起床後は比較的スッキリしやすいです。
朝起きると眠たくなーるホルモンの分泌は止まりますが、体内に多少残っているので睡眠作用が働きやすいです。
よって、朝寝は割とすんなり寝て、長く寝る場合もあります。
日中のセルフねんねは朝寝からチャレンジがおすすめです。
親が忙しくしている時間帯なので、活動時間や眠い合図だけ気をつけて寝床に置くと勝手に寝ているということがよくあります。
朝寝は平均して1歳半ごろになくなっていきます。
難易度★★★:昼寝
朝寝をした後、よし、今日も体力削るぞー!、と、たくさん遊びますね。遊びはこどもも楽しい時間です。
時間になるとそろそろ寝よっか?と声かけますよね。
・・・やーだー!!(昼寝拒否)
しゃべれない赤ちゃんでも寝るの嫌です!という意思表示をしてくることがあるかもしれません。
これは、刺激もりもりの楽しい世界と就寝の世界との間に大きな溝ができているためです。
実は眠たいけど、眠たいから寝たほうがいいとはなかなか自分で気づけないのです。ただただ、目の前のおもちゃで遊びたいのです。パパやママ達と一緒にいたいのです。
この溝を埋めるのが、いわゆる「ねんねルーティーン」
「○○が終わったらお昼寝」という一連の流れを習慣化してしまい、当たり前のように、空気を吸うようにお昼寝に持っていきます。
習慣化するには「わが家のルールはこれですので!」という一貫性を保つ親の忍耐力や継続力も必要です。
チョコとコーヒーを緑茶に変えるには・・というお気持ちでお読みくださると習慣化への練習がイメージできるかなと思います。(本日2度目の登場↓)
お昼寝の難易度が高くなってしまうのは、もっと遊びたい気持ちがあるし、眠たくなーるホルモンも手伝ってくれないし、ましてやリビングや明るい部屋で周りのものがよく見えてこれしたい!みたいな環境で寝かそうとすることが由来です。
親ができることは、子どもが自分で寝る時間だなと気づき眠れる環境を整えることです。悪戦苦闘して、イライラしながら寝かせることではありません。
お昼寝は部屋を真っ暗闇でしましょう!というニュアンスの情報を見たことがある方もいらっしゃると思います。あれは暗闇じゃないとダメだというより、
「寝ないなら 寝れるようにしよう 真っ暗で」です。
暗くして眠りに集中できるような環境を整えることが目的です。
ピカー!とドアや窓の隙間から光が入ってきたり、うっすら目を開けた時に状況がみえてしまうと気になって眠れなくなったり、眠りの浅いタイミングで覚醒してしまう子がいるので、可能性を全排除する意味合いで真っ暗闇を推奨しています。
明るい部屋で寝かせて2−3時間ぐっすり寝れる子はそのままで大丈夫です。
お昼寝に苦戦している子は、この2つ、やってみてくださいね。
・家で過ごす日は昼寝の流れを習慣化
・寝る部屋を暗くする
お昼寝は3歳頃になくなっていきます。
難易度★★★★:夕寝
楽しく遊び過ごしている傍らで、こどもの身体や脳には多少なりとも負担がかかっています。遊び方や関わり方が悪いとかではなく、ただただ疲れてくるのです。
朝仕事に行く時はシャキーンとしていても、夕方になると疲れてくるでしょう。そういうことです。
そんな中、元気に起きていられるようなお目覚めホルモン(コルチゾール)が分泌されています。脳みそに起きてー!というホルモンです。
(なのでお目覚めホルモンの分泌のピークは朝の起床2時間前です)
なので、夕方、ぱっと見、めっちゃ元気です。
まだまだ体力あるわねー!と思います。
しかし疲れすぎてハイパーになっている可能性も大いにあるので、活動時間をよく観察しておくとおすすめです。
そう、ほどよく眠たいを超えるとハイパーになってめちゃくちゃ元気に見えます。
あら、眠いのどこかに飛んでったわねー!
と見えるのですが、飛んでっているのはこどもの理性です。
こうなると、おうちのルールを守ることやおだやかなねんねが難しくなる可能性があります。手段を問わず寝かせましょう。
この子絶対眠たいわと思っても、ゆっくりお布団で寝かせる余裕がないのが夕方。
この夕寝は、寝かしつけの手段を問わなくてOKです。30分でも寝られたらOK。
なんでもいいからとにかく寝かせる>>>寝かしつけの癖を気にして寝られない
この優先順位を心得ておくとGOODです。
ここでねんねを一生懸命頑張っているお母さんは不安になるかもしれません。
え・・添い乳なんかしたら癖になるじゃない・・・
この不安・疑問、よーーーくわかります。怖いですよね。
そりゃもちろん、癖にならない入眠方法が取れるのであればそれが一番良いでしょう。そうはなかなかうまくいかないのが夕寝。入眠方法にこだわり夕寝ができない状態だと、お目覚めホルモンが夜の就寝までどんどん上昇してしまい、夜の就寝がさらにハイパーになってしまい眠たいのに寝られずギャン泣き→ここで添い乳などしてしまうのです。(夜の就寝の欄に書いた、頑張るのを明日にしましょうという状況になるのです)
夕寝より夜の就寝こそ成功してほしいので、夜にむけてコンディションを整えるために夕寝を手段を選ばず行います。
夕寝は9ヶ月頃になくなります
夕方〜夜の就寝の難易度を下げるためのポイント
あと夜の就寝を迎えるにあたり、夕寝以外に大切なことがあります。
それは光。
夕方〜夜に昼間のような眩しい照明のもとにいたり、テレビなどが刺激となって眠たくなーるホルモンの分泌を阻害してしまうことがあります。
照明を暖色系にする、タブレットやテレビは入眠1時間前程からなるべく控えるなど光をコントロールすることも気にかけてくださいね。
夕方テレビに子守を頼むなということではありません。
ダラダラとついている状態はなるべく避けたほうがいいよということです。
子供は本能で生きています。
元来人間は日の出とともに起床し、日の入りとともに就寝していました。夕方〜夜は、現代の生活の中でもなるべくそれっぽく演出すると体と環境が合致して本能的な眠りを得やすくなりますよ。
一度に全部やるのは難しいです。少しずつ取り入れられそうなことをチャレンジしてみてくださいね。
途方に暮れたら、乳幼児睡眠コンサルタントに個別相談や長期コンサルのサービスを利用して状況をみていただくのも良いですよ。ご家庭ごとの状況とニーズをしっかり確認した上でアドバイスしています。