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はじめに(2)

「幸せに生きる」とは?

Ⅰ.哲学的に「幸せに生きる」とは?

「これってどういこと?」本質的な問いのアプローチが哲学的だとすると、「幸せに生きる」を考えようとしていることはすでに哲学なのだと思います。
 私は最初から心理学やコーチングといった理論や方法論から入ったのではなく、哲学を文学や哲学を学ぶ途中で心理学に興味を持った人間です。

 そもそも大学の基礎課程で受講した「哲学」の授業で、教授が「これから皆さんは哲学を学ぼうとしていますが、私はあと数年もすると哲学という学問がなくなると思っています。それは何故かというと哲学は「在る」「存在」とは?という物事の本質的を問う概念は、今や科学と結びついて心理学という学問の一部になっているからです。そして「人間とは何か」「存在とは何か」を科学的に突き詰めていくとそこにたどり着くと思うからです。とはいえ、まだまだ心理学は発展途中で哲学はしばらくは学問として残るでしょう」と話されたことに衝撃を受けたことを覚えています。

 そして、そこから20年近く経って教授のおっしゃっていたことは本当だなと感じています。「わたしって何だろう」「幸せって何だろう」・・・そこからすべて始まるのだと思います。それは哲学的なアプローチでもあり心理学的なアプローチでもあると思います。

 そして、この本質的な問いに答えは出るのかということですが…

 結論から言ってしまえば、私が生きている時間の中ではきっと数学の公式のような答えは出ないでしょう。けれど、多くの人の人生の共通する重なりが答えなのではないかと思います。

 その「多くの人の人生」は「今」だけではなく、「過去」「未来」も含みます。
 そして、それは「人間」だけなのかと問われると、「私は人間なので(もっというと、今この年齢の日本人なので)今の私が見える地点からしか考えられないが、「人間だけではなくもっと幅広い生物」に広げることは可能」だと思っています。
 ただ、そう考えると範囲が大きくなりすぎるので、「一人の人間」が人生を「幸せに生きる」ことを考えたほうが答えに近づくと私は考えるのです。



※随時更新予定です。


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