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イタリアでの博士課程のWelcome Dayのお話

このたび勤務先の会社からイタリア・ミラノ駐在員になりました!
以前通っていたミラノ工科大学にて、博士課程に社会人として活動することになりました。デザイン理論と社会科学の研究と、デザインとビジネスのコンサルティング業務に励みます。(やっぱりイタリアとミラノが大好き過ぎてもう一回戻ってきてしまいました!)

出国準備等でバタバタと過ごしてギリギリ一日前にVISAを取得して入国し、慌ただしく始まったイタリア生活ですが、気がついた学びはなるべく忘れないようにしようと思い、メモがてら、noteに綴ることにします。

今回は、「イタリアでの博士課程のWelcome Dayのお話」。

博士課程というと、どのような想像をされるでしょうか。

こんな調査がありました。『博士に対するイメージ調査より(http://asj-fresh.acoustics.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/12/2014f_beginners_yatabe.pdf)』

良いイメージ
‒知識量がすごい,博識 ‒楽しそう ‒優秀,一流,孤高 ‒努力の人
‒説明好き ‒チャレンジャー ‒プロフェッショナル ‒その道の専門家
‒研究者 ‒非凡,強そう ‒就職に有利そう ‒アカデミックドレス
‒落ち着きがある ‒論理的 ‒強い信念がある ‒行動力がある
‒こだわりが強い ‒頼りになる ‒何でもできる
‒かっこいい ‒オーキド,お茶の水,天馬

悪いイメージ
‒修行 ‒過酷,忙しい ‒変態,変人,変な人 ‒社会不適合者
‒頑固,頑な,固そう ‒怖い,闇 ‒専門馬鹿 ‒運動不足そう
‒地獄,悲惨 ‒白衣 ‒就職が難しそう
‒モラトリアム ‒体育会系 ‒片付けるのヘタ ‒世間知らず
‒物好き ‒博打 ‒おしゃれでない,モテなそう ‒酒飲み
‒ヒゲ ‒Publish or die, or die

自分に当てはめて考えそうになってそれが目的ではないので辞めますが、
イタリアでの博士課程での、先生の最初のwelcome speachで印象的だったのが、こんな言葉です。

「海外でのインターンシップを強くおすすめする(18:13)」
ミラノ工科大学の博士課程では、海外の大学や研究機関でのインターンシップが強く勧められています。そこでは、自らが立てたリサーチデザインに則って、テーマに近い大学や研究機関に訪れ、研究を実施するということです。それは、グローバルな環境で最先端の研究を実施し、人類の知識の創造を実施していくために、グローバルな研究者ネットワークと関係性を作っていくことが必要だからです。博士の学生は、passive leanerではなく、グローバルなネットワークを活用して、自分の研究をしていくactive learnerでなくてはならないということです。

しかしながら、簡単にいうけど、お金の問題もありますよね。イタリアでは、これ、お金が出ます。一人ひとりに。それくらい、大学は将来の知識創造を担う人材に対して投資もし、人材育成にあたっているということです。(日本ではどうなのでしょう?すみません、誰か教えてください)

私自身も、実は上の悪イメージにあったように「社会不適合者」というか、研究に没頭しすぎるがあまり、社会と縁遠くなるようなイメージをなんとなく博士課程にもっていた時期もあったのですが、少なくともイタリアではそんなことは一切ありません。むしろ、グローバルにリレーション構築ができることが、博士の学生として必須のスキルとして求められています。日本での博士のイメージと、イタリアの博士のイメージに違いがあるかもしれませんね。

せっかく海外に来て、博士課程にチャレンジするのですから、グローバルな目線で研究していきたいですね。とてもモチベーションが喚起されるお話でした。

Ciao, Grazie!


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