(結果的に)バックオーライです
それは2005年、わたしが20代前半の頃。
週末になると、当時の彼氏とデートして
そのまま彼の部屋にお泊まりするのが定番だった。
実はこの彼氏は、彼と私が所属していた同じコミュニティの他の女性にも手を出すわ、
そもそも地元に残してきた彼女がいるわ。
それらが判明するのはもっと後のお話。
疑うことを知らなかったわたしは
彼の正体にまったくもって気づいておらず
平和に交際していた頃のこれはお話。
ある日のセックスで、それは瓦解した。
いわゆるバックの体勢になったとき、それが分かった。
雷に打たれるみたいに、唐突に、でも圧倒的に
「この人はわたしのことをまったく大事に思っていない」
そう分かった。
理由も理屈もない。
ただ彼の気持ちも思考も
今こことはまったく別のところにあり、
わたしのことを思いやっていないということを直感したのだ。
顔が見れない姿勢だったからなおのこと、
余分な情報が削ぎ落とされて
本心が明るみに出てしまったのかもしれない。
わたしはとにかく怖くなり、セックスを中断した。
それから先に書いたような彼の所業がどんどん分かり、
マンガのような修羅場の一夜を迎え、関係は終わった。
問題は、その後もわたしの記憶からこの恐怖体験が抜けずに
相手が変わってもバックの体勢でできなくなったことだ。
なんてことをしてくれてんだ、よー!!(ヨー!! ヨー!! ヨー・・・)
* * *
時は流れて2022年。
エロスの神はわたしを見放していなかったことを知る。
40歳になって出会った人が、それを変えてくれた。
なんとなく、いけるかも、大丈夫かも、そう思わせてくれた。
これもやはり、理由も理屈もない。
期待を含んだ、直感だ。
今はもう、よだれが止まらないですよね。
良すぎちゃって。
神様、ありがとうございます。
昨年出会った2人の男性にも、ご協力に感謝。
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