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240505 裏切り者には制裁を「デスコ vol.3」@東高円寺二万電圧 感想


いちばんの楽しみが終わってしまった!

という気持ちになった、デスコvol.3お疲れ様でした。KHIMAIRAで「裏切り者には制裁を」というバンドに出会ってからサブスクを毎日回している私です。

そんな裏切り〜が2度目の東京公演になる、201号室主催「デスコ Vol.3」が東高円寺二万電圧で開催されました。

二万電圧は初めて行ったんだけど、狭くて近い!そして、音がいい!
先日巣鴨獅子王でバキバキ爆音に悩まされたのですが、この日は前列にいても逆最にいてもずっと音がちょうどよかったです。
バンドも箱も相性良かったのかも!

出順は

1.HOWL
2.裏切り者には制裁を
3.201号室

の順でした。
裏切りトッパーかと思ってた。
まずはお目当ての感想から。

※個人の感想です
※頭を振りながら見ているため、言葉や流れは非常に曖昧で間違っている可能性もあります

「裏切り者には制裁を」


KHIMAIRAぶりというには、前回あまりにも何もわからないまま逆最で見たのでちゃんと見るのは初めて。
まあまあ前に入ってしまったので、フリわからんけどいけるかなぁ……と思ったけど全てがバンギャルの身に染みついた動き、ビート、メロディのため全然いけた。
音源聴きながらこの曲はこうやろなあ、と思った動きで全部構成されてる。

ドラムだけ板付きで『肉屋』をSEにサポートメンバーが登場し「マズっ」で千颯さんが登場。
今回はスウェットではなく白シャツに黒い細身パンツスタイルでした。
チェキ欲しかったけど売り切れていて泣いた。

この日はHOWLが45分尺で、裏切りはサブスク解禁曲合わせても20分ぐらいなのでどうするのかなと思ってたんですが

千颯さん「今日は俺しゃべるよ?」

という言葉からトークもありました。

・前回のデスコVol.2観に東京きました、渋谷のチェルシーホテルで
(バンギャル「スターラウンジ」千颯さん「間違ってもうた…」)
・アツいなと思ってるバンドなんで、仲良くなりたいなあと201号室のKENくんに連絡して今回が決まりました
・だからデスコVol.3が開催されたのは、俺のおかげやで?
・HOWLは先月キマイラで対バンして、真宵くんとも仲良くなれた
・だから今日の対バンは俺にとって仲良しのバンドとの対バンで楽しく、、、、

というハートフルなフリからの、そんな仲良ししに来たんじゃない💢というような煽りが入って楽器バーン。

某スウィートなバイオレンスがよぎる関西オラオラあんちゃんドス煽り、とても、良い。

前回のKHIMAIRAではもっと危なくて暗い世界観系の印象だったけど、この日の千颯さんは「狭くて近いから、そういうライブをする」(というような)宣言をした通り客席に降りて

千颯さん「俺のインスタライブ見てる?」

と客に聞き周り、顔覚えて帰ってな〜と後ろまで徘徊し、サポートギターの方までフロアに放り込み、柵にあがってグラグラしたり、かなり破天荒なライブを繰り広げてました。

『鬱燦々』は転調含めバンギャルが好きな要素が詰まった、バンギャル的キャッチー曲だと思うんですが、ライブ楽しすぎます。

この曲だけでも汗だくになった。
余談だけどこの曲の「罪のバース飛ばす」とか

夜を照らして 息がもたないや
増してく劇薬の効き 痛み

僕を照らして 見つめて欲しかった
麻痺する劇薬の効き 眠り

鬱燦々/裏切り者には制裁を

とかのちゃんと意味のある韻踏みリリックが好きすぎるんですよね……文字オタクだから……。
『人造人間』の韻が一番しびれる。裏切りの歌詞の好きさについて語ると止まらん……。

『SAN値の娼女』はV字ヘドバンがハマるビートで、サビジャンプ→ヘドバンの切り替えが気持ちよかった。
止まることを許されない曲好き。

ライブが終わり、楽器隊が捌けたあとは千颯さんが一人残り、客電を明るくしてトーク。

「みんなが思ってたより笑顔を見せてくれて良かった」
「顔隠すなよ!!」
「なに?やっぱり明るくすると恥ずかしいん?……そうなんや」
「俺ソロでやってるから寂しいねん」
「だからおまえらの声が必要です」

とフランクなトークと煽りをして、6/3に心斎橋クラッパーでおこなわれる裏切り主催「裏事情」の告知をして帰って行かれました。


ライブ総評として、バンギャルにキャッチー。
音源が気に入って聴き込んでる身からするとめちゃくちゃ楽しいライブだった。危うい部分があってもバンドの世界観や千颯さんのキャラクター性とマッチしているのですごい不安!って感じはあまりない。 

バンギャルたちもオイオイ掛け声しながら元気に飛び跳ねてました。フロアがアツかった。

危険な雰囲気を纏い、ドス効かせて煽り散らかしつつも、フランクにしゃべれるバランスが強みなので、ライブを重ねてファンを増やすんじゃないかなと思いました。


楽器は全員サポートという珍しい形ですが、ドラムの志雄さんが特によかった。支えるドラムというより、導くドラムというか。
破天荒な千颯さんの様子もずっと確認しているし、ちょっとガタついてもスパッと舵を取る動きをしてくれるので、立て直せた瞬間があったと思う。相性がいい。

バンギャルはヘドバンでリズムをとってるので、楽器がズレると猛烈な違和感に立ち尽くしてしまうんだけど、そういう瞬間がなかったです。助かる。

早く次が観たいな〜〜〜〜。


他の2バンドの感想もつらつらと記しておきます。

「HOWL」

KHIMAIRAに続きで3?4回目ぐらい。
ベースの方がお休み中ということで、下手にボーカル、センターがドラムでした。
3人ってすごく少ないなと思ったけど、二万電圧のステージを埋めるように動き回り、全然物足りなさは感じず。

HOWLといえば前回のKHIMAIRAでも、コテでもキラでもなく系統がバラバラという話をしており、V系って知ってる!では歌モノバンド感を醸し出していたのですが、この日は暴れ曲が多くてまた違う一面が見れた感覚。

個人的には今まで観た中で一番好みのHOWLでした。

バンギャルが好きなセットリストを持ってきた、というようなことを言ってたきがする。
はい、好きです。

イントロで悲鳴が上がり、久しぶりにやる、みたいなこと言ってた曲が楽しかったな〜。どの曲だったんだろう。

HOWLは前回も上手ギターのプレイが好きと思ったけど、今回改めて実感。
アグレッシブに動きながらもクリアで正確な音運びをしてるので、曲にハマっててかっこいい。

細かいフレーズ弾いてるのに必死感を醸さず、ナチュラル、丁寧。なのに柵に乗って飛び出している。単純に、すごくない?とガン見してしまった。

アグレッシブHOWLいいな。3Dかな?となるぐらい立体的だった。真宵さんも前回より可愛さDOWNでクール、鋭い眼光が多かった印象です。青い炎っぽくてよかった。

5/15に新宿クラブサイエンスにてワンマンがあり、200枚のチケットが残り57枚。みんな来てねという告知がありました。
1000円のチケットをメンバーさんが物販で手売りしているらしい。
※ラストのセッション時に残り54枚?とか言ってた気がするので、ちょっと売れた!?となった。

ラストはHOWLが一番自信がある曲です、という(ような)フリで「アンダーテイカー」。
程よく暴れた後に聴くこの曲は沁みます。コテでもキラでもなくてよくて、HOWLのステージ、というものがまとまる瞬間というか。
45分のステージが短く感じられたぐらい、よきパフォーマンスでした。

「201号室」

2023年5月のキズ主催ぶりに201号室を観ました。1年ぶり!

1年前に見た時の記憶だと、ボーカルがシャツ前開きのバキバキ腹筋マンで、なんだかワイルドで色気がある、シックな大人バンドだなという印象だったんですが、今回はまず「あれ!?少年になった!?」という衝撃。
さらに、各メンバーの見た目もサーカス的な幅広さ。

HOWLよりこちらのほうが七変化なのでは!?と思うビジュアルとセットリストを繰り広げておりました。

このバンドはボーカルのKENさんがかなり独特の空気感を持つ人で、見た目はガチガチのヴィジュアル系になってたけどなんだろう、どこか邦ロックとかJ-POPを感じる部分もあり。落ち着いたトーンのときの歌声とか、トークとか。メロの取り方とか?

もちろん見た目や曲のバラエティ性もあるけど、ボーカル本人の多面性も七変化の理由なのかも?
カリスマっぽさがありつつも、すごく身近な人にも思えるし、クールに見えたり、その感じでそんな可愛いことを!?となったり、音楽へのアツさを感じたりした。

この日は「そこまで行って良い?」とフロアに降りて一番後ろでギターをかき鳴らすシーンも。
「ヴィジュアル系は女の子のお客さんも多いから遠慮してたけど、今日千颯が降りてるの観て遠慮が消えた」というようなことを語っていた。

思い通りや予定調和が嫌だと言ってたので、そういうところで掴みどころのないキャラ性がうまれてるのかなと思ったり。

しっとりと歌われた『愛の行方』はこれまた、この感じもあるのかと驚いたけど、私は初見時に大人シックなイメージが強かったのでワチャ系の曲よりハマって聞こえた。
あまりヴィジュアル系にない質感の曲で結構好きです。


こちらは動画撮影可能な曲でした。私は後方に下がってしまったので聴き入ることに。

いろんな曲ありつつも、全体的に洒落ている雰囲気があるのはボーカル、延いてはバンドのカラーなのかも。

ラストはライブ名にもなっている「デスコ」という曲を、真宵さん、千颯さんと共にセッション。
アンコールもありで、かなり熱量高く盛り上がった終わり方。かと思いきや、最後はやっぱり予定調和を避けて落ち着いた曲で終わり。

結論、デスコとても楽しかったです。

目当ての裏切りの満足感はもちろんですが、この3バンドの空気感やバランスも良かった。
ラストのセッション見てたら、またこのメンツで見てみたいなと思いました。
201号室さま、なにとぞよろしくお願いします。

おわり!

なんと珍しく次ライブの予定ない!どうしよう!

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