UX向上について集中して考える時間の話
こんにちは、UXデザインチームの内藤です。
このnoteを始めた時は4人だった私たちのチームですが、この数か月でメンバーが増えて計6名のチームとなり、業務の幅を広げて引き続きUX向上の取り組みを進めています。
今回は、UX向上のための取り組みとして行っている「UX向上プロジェクト」について紹介します。
UX向上プロジェクトの概要
「UX向上プロジェクト」はその名のとおりどうすればアドエビスがお客様にとってよりよいツールになるのかを考えるプロジェクトですが、通常業務とは別に定例ミーティングを設定し、この時間は集中して考えることをプロジェクトのルールとしています。
※意外と日々の業務に忙殺されてしまうので…この時間はチームで集中し考え、意見を出し合います。(リモートワークになり、会議中でもついつい内職しがちですが、ここだけは集中!という時間をとるのは大切だなと思います。)
STEP1:意見収集
UX向上プロジェクトでは、自社プロダクトに対して寄せられた様々な意見をベースに、要望の背景やどういった改善をすればニーズを満たせるかをチームで話し合います。
現在、以下のような課題をベースにUX向上についての検討を進めています。
・お客様からご回答いただいたアンケート
・フロントメンバーがお客様から実際にいただいたご意見
・社内メンバーが、日々の業務で感じたアドエビスに対する要望
(お客様と接する営業メンバーだけでなく、社内のプロモーション部や研究開発部からも意見を募っています!)
また、当チームに1月から参画した新入社員の松尾にも、アドエビスを初めて本格的に利用する中で気づいた点を列挙してもらいチーム内で議論を行いました。
※プロダクトにかかわる期間が長くなると「こういうものだ」と受け入れてしまう側面もあるので、まだ慣れていないうちだからこそ気づくこともある…と実感しました。
STEP2:チーム内でのディスカッション
私たちのチームでは、オンラインホワイトボードツールのmiroを活用して議論を進めています。
まずは、集まった意見や課題を並べ、「なぜこのような意見が集まったのか」「どういう使い方をしたいのか」などを考えていきます。
議論を進める上で、私たちのチームではデザイン思考プロセスを参考にしています。デザイン思考の最初のステップである「共感」を意識し、実際に画面を操作してお客様目線での体験を行い、お客様の目的や当時の感情などをチームで共有します。
寄せられた個々の要望からいきなり対応策を検討するのではなく、背景を深堀することでよりUXを意識した改善に繋がると思っています。
背景を正しく把握するためには、お客様の業務もしっかりと理解している必要があるため、直接お客様に伺ったり、顧客接点を持つ社内メンバーにヒアリングしながら考えを巡らせています。
STEP3:改善策の起案
ここからは具体的な対応方針を検討し、チーム内で対応優先度を決めた上で開発メンバーに対応依頼、細かな仕様を調整して改善というかたちを取っていきます。
アドエビスの開発体制の中には、比較的小規模な機能改善を担うチームがあり、短期間で多くの改善を進めていける体制が整っています。
このチームと上手く連携をとって、日々寄せられた意見をもとに、ユーザーによってより使いやすいツールにすることを目指しています。
振り返り
このプロジェクトは昨年10月頃から本格的にスタートしたのですが、定期的に時間をとってUXについて考えるということはとても有意義だと感じています。寄せられた意見について、背景まで深く考えることで、よりよい改善策や別の課題に気づくこともできます。
実際に、このプロジェクトが改善のきっかけになった機能もあり、UX向上に貢献できていると実感しています。
やり方については試行錯誤で進めているところなので、各自がフレームワークや思考法などについて日々情報収集を行い取り入れようとしています。
まだまだ反省点も多いですが、これらも日々集められた意見や気づきを大切にチーム一丸となって頑張っていきます!