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【薬局経営者必見!】個別指導・立入検査の実態と対策について解説します!

はじめに:薬局経営における「個別指導」の重要性

薬局経営者、薬剤師のみなさん、こんにちは。薬局向け業務支援ツールの開発・運営を行っている「あなたの調剤薬局」です。

薬局を開設した際には、必ず「新規個別指導」を受けますよね。その後はあまり意識することがないかもしれませんが、「個別指導」は薬局経営において非常に重要な意味を持ちます。

なぜなら、個別指導は、皆さんの薬局が法令遵守に基づき、適切に運営されているかを行政がチェックする機会だからです。

もし、個別指導で指摘事項が多数見つかり、最悪の場合「要監査」と判断されてしまうと、薬局の運営に大きな支障が出てしまう可能性も…。

そこで今回は、薬局経営者である皆さんが安心して経営を継続できるよう、個別指導・立入検査の最新実態と対策ポイントについて、わかりやすく解説していきます。

今回は、個別指導で特に重要となる「薬局のサイバーセキュリティ対策」についても詳しく解説しますので、ぜひ最後まで読んでみて下さいね!


個別指導・立入検査とは?

薬局における個別指導・立入検査は、厚生労働省より発行されている「保険調剤の理解のために」に基づいて実施されます。

▼参考資料:保険診療における指導・監査|厚生労働省

「個別指導」には、以下の3つの形態があります。

  • 集団指導

  • 集団的個別指導

  • 個別指導

個別指導後には、指導内容に基づき、以下のいずれかの措置が取られます。

  • 概ね妥当

  • 経過観察

  • 再指導

  • 要監査

個別指導の実施状況

厚生労働省のデータによると、令和4年度における個別指導の実施状況は以下の通りです。

  • 個別指導: 427回

  • 新規個別指導: 2,589回

  • 集団的個別指導: 4,504回

特に、処方箋単価が高い薬局や、人工透析・高度医療の患者が多い薬局は、個別指導の対象となりやすい傾向があります。

実際の指導内容とは?

個別指導では、厚生労働省が公表している「保険診療(保険調剤)確認事項リスト」に基づき、薬局運営に関する様々な項目がチェックされます。

▼参考資料:保険調剤確認事項リスト|厚生労働省
001113816.pdf (mhlw.go.jp)

特に注意すべきは「連携強化加算」と「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」

最近の個別指導では、特に以下の2点が重視されています。

連携強化加算に関する事項:

  • 「災害や新興感染症の発生時等に対応できる体制が確保できているか」

    • 具体的には、BCP(事業継続計画)の策定状況がチェックされます

医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第6.0版への準拠状況:

  • パスワードの管理: 8文字以上の場合、13文字以上の場合など、文字数に応じた適切な設定が求められます。

  • 運用管理規程の作成: 個別指導の際には、運用管理規程が既に作成されていることが前提となっています。

これらの項目は、個別指導を受ける前に必ず確認し、適切な対策を講じておくようにしましょう。

立入検査に関して

薬局は、6年に1度の開設許可更新時に、立入検査を受けなければなりません。

立入検査では、神戸市保健所が公表している「薬局等許可更新時調査にあたって」のような詳細なチェックリストに基づき、薬局内の設備や運営体制が細かくチェックされます。

ここでも、セキュリティに関する項目は非常に重要とされており、多くのチェックポイントが設けられています。

薬局サイバーセキュリティ対策とは?

近年、医療機関や薬局を狙ったサイバー攻撃が増加しており、その対策は喫緊の課題となっています。

薬局においても、処方箋情報や患者情報など、機密性の高い情報を大量に扱っているため、サイバー攻撃による被害は甚大です。

そのため、「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第6.0版」を遵守し、適切なセキュリティ対策を講じることが義務付けられています。

参考資料: 医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第6.0版(令和5年5月)|厚生労働省

ガイドラインは全部で149ページにも及ぶため、全てを理解することは容易ではありません。

しかし、厚生労働省は、薬局のセキュリティ対策を段階的に支援していく方針を示しており、令和5年度、6年度にはチェックシート等を用いた取り組みが実施されています。

セキュリティ対策は「費用」ではなく「投資」です。

サイバー攻撃による被害は、金銭的な損失だけでなく、薬局の信頼を失墜させることにも繋がります。

適切なセキュリティ対策を講じることは、薬局を守るための「投資」であるという意識を持ちましょう。

まとめ

個別指導・立入検査を乗り越え、健全な薬局経営を実現しましょう!

今回は、薬局経営者にとって必須の知識である「個別指導・立入検査」について解説しました。

個別指導・立入検査は、決して難しいものではありません。
ポイントを押さえ、日頃からしっかりと準備しておくことで、自信を持って対応できるはずです。

今回の内容を参考に、個別指導・立入検査をスムーズにクリアし、患者様から信頼される薬局を目指していきましょう!

次回予告

次回は「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第6.0版」の内容を具体的に解説し、薬局が取り組むべきセキュリティ対策について詳しく解説します。

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この記事が、皆さんの薬局経営の一助となれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました! 

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