見出し画像

ごはんとしごと episode.10

野花そば処 つるや本店
変わることを受け入れられるのは
変わらない大切なものがたくさんあるから

私は、変化すること、挑戦すること、
新しいものを楽しめる方だと思います
その一方、朝起きる時間にはじまりルーティンとして
変わらず続けている決まり事も多い

毎年12月末に会社の同僚と
年越しそばを食べに行くこともそのひとつ
でも、今年はいつものようにはいかないみたいです
毎年一緒に行っていた大先輩は天国へ旅立ち
後輩も次のステップへと進み、今は少し離れたところで頑張っている
そして、毎年行っていたお店はお蕎麦の販売のみの営業へ
同じ場所、同じメンバーでなんとなく始まった
毎年のルーティンが終わりを迎えてしまった
それでも、大切な思い出はいつでも鮮やかに浮かび上がってくるのです

ワイワイとお正月の予定を話したり
苦手な鴨南蛮を「うまいから」と半ば強引にオーダーされたり
時には、5人前のメガ盛りを3人で挑戦してみたり
上司と部下であることを忘れて、笑顔の絶えない時間を過ごす
店を出ると1年の感謝を伝え「よいお年を!」と別れるのがお決まり

さて、今年はどうしようか
思い返すと駆け足で立ち止まる時間がなかった1年
ちょっと雰囲気を変えて、ひとりで自分と向き合う時間を作ろうと
思ったけれど結局、一人で食べるより誰かと食べたほうが美味しい
先輩を捕まえて、いつもと違うお蕎麦屋さんに向かった

百貨店の裏通りにふとあらわれる趣のある佇まい
創業は大正12年「つるや本店」
ドアをあけるとビジネスマンに御婦人たち
意外にも奥行きのある店内は小上がりもあり賑わっている
本日私が頼んだのは、きつねそば
正直、お蕎麦だけでは足りないのでおにぎりをプラスした
おにぎりは、のりと昆布から選べる
富山県民を勝手に代表しておにぎりはいつも昆布一択です
少し小さめの声で「中の梅干しをぬいてください」と伝えた
すると、「おにぎり中抜きー」と厨房までオーダーの声が届き
少し恥ずかしくなった

創業大正12年 弊社は10年とちょっと先輩です
冬季限定 けんちんが気になる
中抜きおにぎりと出汁しみしみのおあげ

先輩がこのお店での思い出を話してくれたり
怒涛の1年を振り返りながらすするお蕎麦は、いつも以上に身体に染みた
会計を済まして外にでると「また来ようね」と午後の仕事に戻る
こうやって途切れそうな思い出が別の糸とつながって
未来へ進んでいくのだなと感じた


とある日/

この日はとても寒く、温かいものが食べたくて
ラーメン屋さんに向かった
店頭に着くと、今日は定休日だと気づく
急に目標を見失って呆然としながら
どうしても温かいスープが飲みたいと願う

現在、年明けに発刊の弊社社内報であるPD日記を編集中
その記事に掲載されている立ち会いのお客さまとPDの
食事の風景が浮かんできた
よし!今日はお蕎麦にしよう
寒さのあまり着てきた厚手の白ニットで席につく
オーダーはカレーうどんとライス小
お蕎麦でもないし、カレーを食べる際の禁忌も犯している

お蕎麦屋さんのカレーうどん

手元に届いたカレーうどん
出汁たっぷりでとろとろのお肉がごろごろ
はねないように気をつけながらすするも
1点、黄色い水玉を描いてしまった
リスク無くして、リターン無しと考えながら
できるだけローリスクで抑えられるよう残りの麺をすすった
もちろん一滴も残さず1点のリスクを代償に心身ともにリターンを手に入れた

お仕事でもリスクを抑えられるよう精度が増していけばよいのだけどと
現実に引き戻される繁忙期の午後


このnoteを読んで頂いたあなたは、
どんな一年を誰とどこで過ごしたのでしょうか?
あなたにとって来年も素敵な一年になることを願っています
身体に気をつけて良いお年をお過ごしください
少しでも山田写真製版所に興味を持っていただけたら
「いいね」いただけると嬉しいです♪



\弊社社内報 『PD日記』はデジタルブックでもご覧いただけます/

https://ypp.actibookone.com/


mako+



野花そば処 つるや本店

住所:富山県富山市総曲輪2丁目8−15

営業時間:11:00〜15:30(月〜日)
定休日:水曜日
予 算:1000円

いいなと思ったら応援しよう!