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想像上のウユニ塩湖

皆様こんばんは。
富山の天気は崩れており、いよいよ今夜から雪が降るようです。
ぼちぼち積もり始めて本格的な冬が始まるかもしれませんね。
本気でスリップした経験がある夜空としては、ちょっと勘弁してほしいものです。

さて、本日のお題は「#一度は行きたいあの場所」ということで、「想像上のウユニ塩湖」をお送りします。

ウユニ塩湖は皆様ご存知ですかね?
阪急交通社様のサイトが分かりやすいので以下にリンクを貼りますが、南米ボリビアにある塩原であり、その大きさは新潟県と同じくらいとのことです。
北陸民からすると新潟県は身近ではありますが、スケールが大きすぎて逆にちょっと想像出来ないですね。なげーんですよ新潟。

それで、ウユニ塩湖の何が凄いかって、別世界のようなミラーワールドが凄いんですよね。
一面鏡のような、空と地平線が繋がっているような、青い世界、物語の主人公の心象風景にも良く使われている、世界でも有数の美のステージがウユニ塩湖の特色です。
一度は行ってみたいと言う方も多いのではないでしょうか。
夜空も、「この風景が確実に見れるのであれば」一度は行ってみたいですね。
何やら含みのある言い方ですよね。
そうなんです、中々見れないらしいのです、この風景。
確率を出してる人曰く、3日間滞在してようやく75%ほどということです。
こう聞くと意外に高く感じるかもしれませんが、12月から4月の雨季の間を狙って行って、浅すぎず深すぎず丁度よい深さの水深であり、風が無い日であること、これらの条件が揃った上でその確率です。
ある程度狙って3日間滞在しなければ難しいと思います。
3日間ボリビアに滞在するってなると、かなりの熱量が無いと旅行は組めないですよね。
しかも、大抵はツアーで行くと思うので、静かな状態では見れないことでしょう。

夜空はですね、ウユニ塩湖の風景を見たいのですが、もし見れるのであれば無音で見たいのです。
あまりにも美しいあの風景の中に飛び込んでみたいのです。
この気持ちは、冬の立山を見たときに「あの白い山頂に一人たたずんだらどんな気持ちになるだろう」と想像する気持ちに近いです。
実際に実行したら生きては帰れないでしょうし、そんな寒いところには行きたくないというのが本音ですが、それでも、美しい風景の中に飛び込みたいという憧れはあるのです。
それは、あるいは晴れた日に芝生に寝転んで空を見るような、実際には芝生がぐじゅぐじゅに湿っていて虫が居るのでそもそも寝転びたくないような、そんな相反する感情の両立なのです。

つまるところ、夜空は本物の風景が見たいのではなく、想像の風景が見たいのだと思います。
それも大勢ではなく、一人で、あるいは特別な人と二人程度で、静かに見たいのです。
完成された風景の中にそっとお邪魔するような、そんなことを夢見ているのです。
夢、そう、それは夢という表現が一番近いのでしょうね。
現実にはあり得ない、特別な条件下での風景。
それが、想像上のウユニ塩湖であり、冬の立山の山頂であり、晴れた日の芝生に寝転んだ状態から見る空であり、深海から眺める水面であり、雲一つない新月の星空であり、二度とは帰れない過去の日であり、まだ見ぬ未来の日であるのでしょう。

そしてそれは、物語を読んで空想上の世界を想像するという行為が最も近く、だから夜空は物語を読むのかも知れません。
声を聞いたことのないキャラクターが話し、見たことない風景に風が吹くのを感じ、知らない世界に根付く音楽や生活音に耳を傾ける。
そこに確かにある世界、その中にお邪魔するために。

というわけで、まとめです。
夜空はいつか、ウユニ塩湖に行ってみたいと思ってます。
でもそれは、とうやら現実のウユニ塩湖というものではなく、想像上のウユニ塩湖のようでした。
あるいはそれは、本物を見ないことで完成している夢なのかもしれません。
あなたはどんな場所に行ってみたいですか?
少しでも夜空の気持ちに共感して頂けたのなら、この記事を書いた甲斐があるというものです。
あなたにとって想像上の存在である夜空がお送りいたしました。

あなたにとっての夜空が、少しでも良い存在でありますように。

#一度は行きたいあの場所

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