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SCAJ 2024が無事に終了しました!毎年このイベントを通して、Kurasuとしての成長と進化を感じていますが、今年は特にその進化を強く実感できる年となりました。

KurasuとKiguの統合によって、Kurasuのブランドを前面に押し出し、これまでの取り組みや成長を体現できる場所となり、多くの方々に素晴らしい体験を提供できたことを大変嬉しく思います。

SCAJ会場でさまざまなブースを見て、多くの方々と話す中で印象に残ったポイントを振り返りました。

1. Kurasuのブースの成功!

まずは、Kurasuの存在感をしっかりとアピールできたことに一安心し、本当に良かったと感じています。会場を歩いていると、多くの来場者から「ブースがとても素晴らしかったです」「○○さんのサービスがとても良かった」「Kurasuは本当に素晴らしいチームですね」という声をいただき、この1年でのKurasuの成長がブースを通してしっかりと体現できたことが、とても嬉しかったです。

プロダクトナレッジを向上させるために行った勉強会や、YouTubeを通じた継続的な取り組みが今回のイベントでしっかり成果として現れたと思っています。もちろん、SCAJ直前はバタバタして反省点もいくつかありましたが、結果として全体的に非常にまとまったイベントになったと感じています。

スタッフも同じように感じていたのではないかと思います。商品数やブース規模が増えたにも関わらず、例年よりもストレスや疲労感が少なく、むしろ楽しんで取り組めたイベントだったのではないかと感じています。僕自身もそうでした。次回もただ結果を出すだけでなく、心から楽しみながら取り組めるイベントにしたいですね。

2. エンドユーザーの盛り上がり

この数年感じていたことですが、今年のSCAJでは特に、エンドユーザーからの関心と盛り上がりが一層強まったと実感しました。Kurasuが取り扱う器具に対して、その場で購入や予約をしてくださる方が多く、商品の期待値も非常に高かったです。さらに、お客様自身が非常に知識を持っている印象を受けました。

会場全体を見渡しても、多種多様なコーヒーのラインナップが揃い、関心の幅がさらに広がっていることを感じました。特に、コンペティション用のコーヒーやオークションロットといった最高品質のコーヒーへの注目が高まり、海外のロースターやバリスタたちに対する関心も急速に高まっているようです。それぞれの生産者や関係者を名前で知っている人が増えてきていますよね。

背景には、ネット時代におけるYouTubeやソーシャルメディアを通じた海外のメーカーや生産者とのつながりが深まり、情報交換が活発に行われていることもあるのかと思っています。僕たちとしても、今後アジア全体がますます盛り上がっていく中で、日本の存在感をさらに強め、コーヒーシーンを牽引していけるように、より多くの人に日本発のコーヒー文化を広めていきたいと思いました。

3. コンペティターのパッション

今回のSCAJでは、Matt WintonやMartin Wölflといった世界的なコンペティターとのコラボレーションがBrew barで実現しました。彼らのコーヒーに対する情熱や、常に新しいことに挑戦し続ける姿勢に触れ、チーム全体が多くの刺激を受けたと思います。こうした方々との交流を深めることは、Kurasuの成長にも大きな影響を与えると改めて実感しました。

もちろん、日本のコンペティターも同様です。JBCでは伊藤さん、JBrCでは畠山さんがそれぞれ優勝され、さまざまな困難を乗り越えながら自分たちのコーヒーの理想を追求していく姿勢は本当にすごいですよね。来年のWorld Brewers Cupはジャカルタで開催予定で、Kurasuとしても現地にチームがいるので、何かしらの形でサポートできればと考えていますし、ぜひサポートしたいと思っています。さらに、将来的にはKurasuからもこうしたコンペティターをより多く輩出できるような体制を整えていきたいと改めて感じました。

4. 生産者と消費者の架け橋を目指して

コーヒー業界のサードウェーブムーブメントは、サステナビリティやトレーサビリティに焦点を当てて始まりましたが、20年経った今、その根本的な課題の解決は非常に難しいと感じる場面が多くあります。資本主義の影響を受ける中で、消費国と生産国のパワーバランスには依然として大きな差があり、世界中の展示会でもこの不均衡が表れているのが現状です。

アメリカSCAの展示会で何人かの生産者の方とこの話をしましたが、当初は生産者とロースターが直接つながる場として始まったが、イベントが盛り上がり、来場者が増えるにつれ、プロダクトメインの展示会へと変化してきた。今では、生産者ブースはほとんど見られず、プロダクトに焦点が当たることが多くなっているとのことです。

ブース出展には多額の費用がかかり、渡航や言語の壁があるため、展示会に参加できる生産者は一部の恵まれた人々に限られています。その一方で、実際日本に来た生産者たちと話をすると、「この展示会に来られて良かった」「日本市場を見ることができた」「多くの人と繋がれた」というポジティブな声が多く聞かれるので、展示会の価値ってあるんだな、とも再認識できました。こうした体験をより多くの生産国と消費国に広げ、橋渡しの役割を果たせる展示会でありたいですよね。

Kurasuとしてできること。こうした展示会に参加できない生産者たちにも渡航いただけるぐらいの力をつけて、共に成長していける関係を築くことです。それが、コーヒー業界全体の持続可能な未来を作る一歩だと考えています。

次回のSCAJに向けて

SCAJは、Kurasuのビジョンである「コーヒーを通じて人々の暮らしを豊かにする」、そしてミッションである「コーヒー業界の新しいグローバルスタンダードを牽引する」を多くの方々に実感していただける貴重な場だと改めて感じました。

このビジョンとミッションの解像度をさらに深め、チームや事業、そしてコーヒー業界全体を通じて、次回のSCAJに向けてさらなる進化を遂げていきたいと考えています。


最後に、今回SCAJを通じてサポートしてくださったすべてのメンバー、そして来場いただいたお客様に心から感謝しています。今回の経験と学びをチーム全体で共有し、今後のKurasuのさらなる成長に繋げていきたいです。

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