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KurasuHQデザインのモヤモヤ?
KurasuHQの1階と2階のデザイン案を受け取った。第一印象は非常に洗練されていて、見た目や配置にも満足していた。しかし、どこかに違和感があり、その正体がミーティング中には明確に言語化できず、少しモヤモヤしたまま終わった。
その夜、改めて考えてみると、その違和感の原因は「典型的なカフェ」のようなデザインにあると気付いた。他のコーヒーショップ、たとえばブルーボトルや小川珈琲が同じデザインを採用しても違和感はなく、実際に作ればお客様も満足してくれるだろうし、パンとコーヒーの組み合わせで売上も期待できる。しかし、これがKurasuの本質的なビジョンに本当に合致しているのか?という疑問が湧いてきた。ここが僕の抱えていたモヤモヤの原因だったと気付いた。
Kurasuは単なるコーヒーショップではなく、新しいスタンダードを提案し、業界に革新をもたらす存在でありたい。サードウェーブコーヒーの限界を、オーストラリアやアメリカのコーヒーシーンを通じて感じている。Kurasuとしては、その先にある何かを追求し、未来の姿を具体化し、次の10年を見据えたときにHQのデザインがそのビジョンを体現しているかどうかを見直す必要がある。
その理想の姿や最適解が今すぐにはわからないかもしれないが、家のような心地よさを提供する場所や、スペシャルティコーヒーを深く体験できる空間、さらには家とコーヒー器具、パンとの新しい組み合わせを提案できる場所など、可能性はさまざまだ。
今後、Kurasuが目指すべき方向性や、業界に新たな価値をどう提案していくのかを具体的に言語化し、それを実際のデザインに反映させることが重要だ。そのためにはもう少し時間が必要かもしれないが、焦らずに進めていきたい。
このnoteは、Kurasuの社内向け日報を公開したものです。
Kurasuは、京都を拠点とし、シンガポール、ジャカルタ、バンコク、香港にも展開するスペシャルティコーヒーブランドです。現在、国内外で11店舗を運営し、コーヒーを通じて人々の生活に豊かさをもたらすことを目指しています。
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