暗譜の仕方 ピアノ編
暗譜の仕方 ピアノ編
熱血ピアノ教師の森本麻衣さんがどうしても大事な本番で暗譜落ちしないための最後の手段として譜面に書き起こす手もあるとYoutube でおっしゃっていましたが、普通はそこまでやらなくてもいいと思います。
暗譜は、
音で覚える、指で覚える、視覚で覚える、と色々なやり方を併用するしかないですね。
私が以前、揺禅気功太極拳を教えていたピアニストの森本まやさん(旧姓、現在は加々見)は奇しくも同じ東京藝大出身ですが、
藝大に入って、暗譜はどうしているの?
と訊かれて初めて、他の人は一度見ただけで覚えられないんだと気づいたと言ってました。笑
これはフォトメモリーと呼ばれるもので、一度見た譜面が写真のようにそのまま脳に🧠残るらしいです。弾くためには練習が必要だとは言ってましたが。
実際に一流のプロでもごく限られた一握りの持つ能力ですので我々には無理です。
ただ、円周率の記憶の世界記録保持者や複数の言語を流暢に話す他言語話者の多くが証言するように、生まれ持った特別な記憶力が無くても大人になってから努力で記憶力はつくそうです。
私のお勧めは、
片手ずつ細かい単位(チャンク、ブロック)で繰り返し覚えていく。
譜読みが終わったら通しで弾かない。
譜面を見て1ブロック覚えたら、右手だけ見て弾けるようにする。
次に眼を閉じて弾けるようにする。もちろん音が
飛ぶ時はチラッと見てもいいです。
そして譜面を見て指はほとんど見ずに弾く。
これを片手ずつ繰り返す。
だいたいできたらピアニストの実演をビデオでスロー再生しながら片手ずつ合わせる。
*これは音楽表現を学ぶとても良い方法です。
両手で弾く時も一からこの作業を繰り返す。
近道はありませんが遠回りにならないようにするには地味で執念深い練習が必要です。
段々速くなりますよ。
暗譜後は楽器無しで音符や動作を再現する、
ステージに出て、演奏を終えて礼をするまで全てイメージで再現するなどの方法がありますが、これを完璧に行える奏者は実演も完璧にできるそうです。
その他のアプローチとしては、
和声の基本を学ぶ、
脳と身体の血流が良くなる、気功や太極拳、ヨガ、瞑想などをする、
ワーキングメモリーを増やす訓練をする、
などが効果あります。
私はギタリストなのでピアノの演奏技術は高くないですが、
これまでクラシックギター、英語、武術を教えて来て暗記の仕方はみんな同じです。
見てきたところ、記憶のやり方に問題がある人がほとんどですね。
ギターでは賭けで、新幹線の東京から大阪までの間に6ページの曲を暗譜して友人の前で弾いて見せたことがあります。
もともとの記憶力は普通ですよ。
気功が記憶力を高めるのは確かですが。
文責
フリアン道士 aka YOZENTAO
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