見出し画像

2025年度入試は大チャンス!?【東京大学・京都大学AtoZ】③共通テスト情報Ⅰ対策

SAPIX YOZEMI GROUP で毎年刊行している『医学部AtoZ』『東京大学・京都大学AtoZ』『早稲田大学・慶應義塾大学AtoZ』。

AtoZのネーミングの通り、各大学・学部の基礎知識から最新情報まで盛りだくさんの内容です。

本記事では『東京大学・京都大学AtoZ』の中から、「③共通テスト 情報I 対策」をお届けします。

テーマ①~③の分割版はそれぞれ、前半の内容は無料で閲覧でき、後半が300円の有料記事です。
(テーマ④のみ、全て無料)。
テーマ①~④まとめ版は500円です。

東大・京大受験生の皆さま・保護者さま・指導担当の先生方に必要な内容をギュッと詰め込みました!ぜひご活用ください。


※記事購入後、次の行為はご遠慮ください。
1.販売を目的とした複製,転写,転載,加工
2.他者への譲渡,転売,貸与

※本記事の内容は、2024年6月時点の情報です。最新情報は各自でご確認ください。


代々木ゼミナール講師 情報
松尾 康徳(まつお やすのり)

専門学校でIT 技術者の国家試験対策を10 数年担当。多くの学生を合格に導いてきたノウハウを2022 年から代ゼミで展開。



知識は教科書レベルで十分
求められるのは「知識活用の経験」と「身近なものへの好奇心」

2025年度共通テストで初めて出題される「情報Ⅰ」。過去問がないため、対策に不安を感じている受験生も多いのではないでしょうか。ここでは、代々木ゼミナール情報科の松尾康徳講師に情報Ⅰの対策についてアドバイスを聞きました。アドバイスをもとに、高得点をゲットしましょう!

・ ・ ・ ・

すでにヒントは出ている

 当たり前の話ですが、2025 年度から大学入学共通テストに導入される「情報」には過去問がありません。どんな問題が出題されるのか、どういう対策をすればよいのか、分からなくて当然です。

 しかし共通テストを実施する大学入試センターは、「試作問題」や「サンプル問題」という形で、共通テストでの出題方法についてヒントを提供しています。さらに「問題作成方針」という文書を公開し、どのような問題でどういう力を試そうとしているかの意図も明らかにしています。これらから実際の出題形式を読み取り、そこから逆算する形で具体的な対策方法をご提案しようと思います。

知識を活用した経験が物を言う

 まず一つは、「教科書の復習が基本」ということです。試作問題などを見る限り、知識として求められているのはどの教科書にも載っているレベルで、それ以上の知識は要求されていません。難しいことを覚えるような必要はなく、きっちり授業を聞いてノートを取っていれば、その復習でベースとなる知識は十分カバーできます。

 ただし、これは共通テスト全般に言える傾向ですが、共通テストは知識そのものよりも、知識をちゃんと活用できるかを試す方に重きを置いています。情報の場合はその傾向が顕著で、大学入試センターの問題作成方針にも「情報と情報技術を活用した問題の発見・解決に向けての探究的な活動の過程(中略)を重視する」と明記されています。むしろ知識は「覚えていなくてもいい」というぐらいの内容になっており、学んだ知識の活用経験が物を言うのが共通テストの情報の特徴です。

 もちろん知識をその背景や意義も含めて完璧に理解していれば、その活用も難なくこなせるでしょう。しかし一発勝負の共通テストで本当に高得点を狙うならば、あらかじめ「知識を活用して考える」ことの演習をやっておくのがお勧めです。

 では具体的にどんな演習をやればよいのか。

ここから先は

2,379字 / 1画像

¥ 300